小説『若草物語』あらすじ紹介。4人の姉妹の成長を描くヒューマンドラマ!

文芸・カルチャー

更新日:2024/2/8

若草物語』は、4人の姉妹が人間として成長していく様子を描いた、ルイーザ・メイ・オルコットの最も代表的な作品です。幅広いメディアで展開しているので、そこから知ったという方も少なくないでしょう。今回はオルコットの『若草物語』について、登場人物やあらすじをご紹介します。

若草物語

『若草物語』の作品解説

『若草物語』は、アメリカの作家ルイーザ・メイ・オルコットによる自伝的な小説で、1868年に刊行されて大きな評価を受け、翌年第2部が刊行されました。舞台は19世紀後半のアメリカで、マーチ家の4人の娘たちの成長を描く作品です。たびたび映画化・ドラマ化・舞台化がされています。

『若草物語』の主な登場人物

メグ:マーチ家の長女。美人で家庭的な16歳。
ジョー:マーチ家の次女。直情型で独立心が強い15歳。
べス:マーチ家の三女。極度の内気さを持つ13歳。
エイミー:マーチ家の末娘。かわいらしいが気取り屋な12歳。
マーチ夫人:4姉妹の母親。家を守りながら娘たちを立派な女性として導く。
マーチ氏:4姉妹の父親で、高潔で博学な牧師。南北戦争に従軍していて不在。
ローリー:マーチ家の隣人。富豪であるローレンス家の一人息子。

『若草物語』のあらすじ

 南北戦争時代。一家の主であるマーチ氏が従軍したことで、母親のマーチ夫人と4姉妹という女ばかりの家庭となったマーチ家。そこに、出征した父から立派な「Little Women」に育ってほしいと記された手紙が届く。これには4姉妹に自身の心の敵に負けず、自分を誇れる人間に成長してほしいという願いが込められていた。

 春、長女のメグは上流階級のマフォット家に滞在することになった。服を着飾り、なにもせずに遊び暮す生活が眩しく見え、貧乏なわが家の暮しを嘆くようにマフォット家の娘の大人びたドレスを借り、化粧やアクセサリーで飾りたてパーティに出席する。しかし、普段のメグの姿を知る、隣人のローリーの冷ややかな反応に自身の虚栄心に気付いたのだった。

 些細なことがきっかけで、次女のジョーは四女のエイミーと喧嘩をした。仲違いをしたエイミーを無視していたが、それが災いしエイミーがスケートの最中に池に落ちたことに気付けなかった。ローリーの機転で助けられるも、ジョーは自分がエイミーを死なせかけたと猛反省し、短気な性格を直そうと努力するようになる。

 三女ベスはとても内気な性格だった。しかし、ピアノを通したローレンス家との交流で次第に変化が。はじめの頃は、緊張して会話すらできなかったベスだが、ローレンス老人からのピアノのプレゼントに感激し、自分からお礼を伝えに向かう。ローレンス老人もまた、かわいい自分の孫娘かのようにベスに接するようになった。

 四女のエイミーは先生の言いつけを守らず体罰を受け、学校を辞めることになる。しかし、自己憐憫に浸り反省はしていないことを母に咎められ、自身のわがままな性格と向き合う。

 優しくも厳しい母親に見守られ導かれながら、ときに失敗しながらも奮闘し成長していく4姉妹であったが、そこに父が危篤という電報が入る。しかし、マーチ家には切符を買うお金が無い。そこでジョーは自慢の長く美しい髪を売って切符代にあて、マーチ夫人は夫のもとへと向かう。

 こうして両親不在で4姉妹だけになってしまったマーチ家に、さらに試練が襲う。ベスが猩紅熱(しょうこうねつ)に倒れてしまったのだ。病気になっても、なお周りにうつることを心配するベスに、3人はいまだ利己的であった自分たちを思い知らされる。やがて、マーチ夫人が帰宅する頃にはベスは回復し、4姉妹の絆はさらに強固なものになる。

 そして、クリスマスにはマーチ氏が帰宅し、家族は幸せに包まれるのであった。

無料で視聴可能!『若草物語』の物語を映画でも

『若草物語』のあらすじはいかがでしたか。
『若草物語』は映画化もされており、映画を視聴することでも『若草物語』の物語を楽しめます。

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<第48回に続く>

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