今まで口内炎も頭痛も当たり前。この不調の原因は小麦が自分の体に合わなかったから!?/小麦粉を食べると不調になる私たち

健康・美容

公開日:2023/4/14

まえがき

「普通の人は口内炎そんなにできない」

「普通の人は頭下げるだけで頭痛しない」

「普通の人はオナラいっぱい出ない」

 

 自分の体調が他人と比べてどうか…なんてなかなかわからないもの。

 自分にとっては当たり前のことが、他人はそうじゃないと知ったときは驚きました。

 口内炎も頭痛も、自分にとっては毎日のように当たり前の症状だったから。

 自分と他人のオナラの回数を比べたことはないですし…。

 

 この本は、そんなささいなきっかけから自分の体に合わない食べ物を見つけて、不快な症状を改善してきた私生活についてつづったものです。タイトルには「小麦粉」とありますが、私たち家族の不調は小麦に限ったことではありませんし、この本は小麦粉が悪いという本ではありません。いろいろな食べ物でトラブルが起きる可能性…いや、体が食べ物に対応できない可能性がある…ということをお伝えしたく描きました。

 

 あなたには、アレルギーはありますか?

「ない」と思った方のなかにも、花粉症だという方はいるのではないでしょうか。

 花粉によるアレルギー性鼻炎もアレルギーです。

 喘息やアトピー性皮膚炎、そして食物アレルギー!

 現代社会にはアレルギーがいっぱいです。

 

 平成17年、日本の全人口の約3人に1人がなんらかのアレルギー疾患に罹患していると報告がありました。平成23年には、それは全人口の約2人に1人と急速に増加していることが示されました*1

 特定の食物に対してアレルギー反応を起こす「食物アレルギー」については、乳児の約10%、全人口では1〜2%が該当すると考えられています。乳児においては、10人に1人の赤ちゃんがなんらかの食物アレルギーを持っていて、アレルゲンが複数に及ぶこともあります。

 厚生労働省では、平成13年からアレルギーの原因となっている症例の多い食品と、症状が重くなる食品7品目に関して、食品に使用した場合のパッケージへの表示を義務づけました*2

 食物アレルギーを持った人が安全に避けられるように、こうした表示が重要なのです。

 

 近年ではアレルギー以外の過敏症の存在も明らかになってきました。

 牛乳を飲んだらお腹の調子が悪くなる、少量のお酒でも気分が悪くなってしまう…これらは、アレルギーではないものの、乳やアルコールを避けたほうがよい例です。

 私は生まれて以来30年以上ふつうに食べ続けてきた「小麦」が合わない体質であることを、子育てを通じて発見しました。パンにうどんにラーメン…あまりにも普通に食べているものだったので、まさか自分の不調の原因がこんなところにあったなんて!

 アレルギーらしい症状もなかったので、これまで疑ったことすらなかったのです。

 食物アレルギーについては食品パッケージへの表示をはじめ、あらゆるところで目にすることが増えてきました。

 しかし、まだまだアレルギーへの理解はじゅうぶんとは言えず、アレルギーではない過敏症の場合、理解を得ることはさらに難しいでしょう。

 

 もしあなたや、周囲の人が、慢性的に不調を感じているとしたら、この本が解決のヒントになることを願っています。

相川スエ

*1 リウマチ・アレルギー対策委員会報告書より

*2 食品パッケージへの表示が義務づけられている食品と、推奨されている食品

小麦粉を食べると不調になる私たち アレルギーではないけど食べられないってどういうこと?

<第2回に続く>

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