仕事が忙しいと、食事をおろそかにしたりしがち。何が食べたいか自分のカラダの声を聴くと?/万年不調から抜けだす がんばらないご自愛

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公開日:2023/7/3

万年不調から抜けだす がんばらないご自愛

 忙しくなると、私が真っ先にないがしろにしてしまうのが「食」です。ストレスが胃腸に出やすいタイプなので、繁忙期は「なんかお腹ゆるい」がデフォルトなのですが、長年の習慣で「時間が来たら食べなきゃ!」が刷り込まれており、1日3回なんとな~くその辺にあるものに塩を振って胃に詰める…というのが常でした。そんな状態だったので、「いま食べたいものを食べる」といった一見当たり前のことが、私には思いのほか難しかったです。

「いま食べたいものを食べよう」と意識してみてわかったのは、食べることは日常の一部だけれど、「今のカラダの状態に耳を傾けて理解し・選んで・実行する」王道ご自愛なのだ! という気づきでした。

 つい、ながら食いしてしまう忙しい日々の中でも、「なんとなく食べる」を減らしていけたらいいなと思っています。

万年不調から抜けだす がんばらないご自愛

 まず最初に、食事とメンタルヘルスについて医者っぽいことを言います。心身の疲労が積み重なってくると、あらゆる意欲が消失し、五感も薄れてきます。また食べるものは糖質に偏ってくる傾向があります。

 メンタルの安定に重要な「セロトニン」というホルモンがあります。このホルモンが欠乏すると、寝覚めが悪くボーッとしたり、不安が強くなったりして心のバランスを崩しやすくなります。いわゆる「抗うつ薬」と呼ばれるお薬は、このセロトニンに作用する薬が多いのです。

 さて、心身の疲労が重なり食事が糖質に偏ると、セロトニンや他の重要なホルモンの原料となるタンパク質や脂質が摂れなくなり、ますますうつ傾向が進んでしまうといった悪循環に陥ります。なので、心が不安定な時はタンパク質や、セロトニンの原料になる「トリプトファン」という必須アミノ酸を豊富に含んだ大豆類、ナッツ類、乳製品、バナナを積極的に摂りましょう。豆乳バナナスムージーはコンビニで材料を揃えられるのでオススメです。

 また、それと全く逆のことを言いますが、「理屈は置いといて、自分が本当に食べたいものを食べる」感覚も、一方ですごく大事だと思っています。頭で考えた「正しさ」や「効率」を優先しすぎると、自分自身が本当に求めているものがわかんなくなってしまうんですよね。食欲は、動物っぽい根源的な欲求です。動物としての自分が、いまどんなものを求めているのかを感じるのは、自分の中にある欲求をつかんで、人生の舵取りをうまくすることにもつながるんじゃないかと思うんです。なんか矛盾したことを言っていますが、そういった理屈と情動のバランスが大事な気がしているんですよね。

万年不調から抜けだす がんばらないご自愛

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<第4回に続く>

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