コルク代表・佐渡島庸平「この本にひとめ惚れ」

2017/5/6

 『ダ・ヴィンチ』本誌の人気連載コーナー「この本にひとめ惚れ」から、コルク代表・佐渡島さんのひとめ惚れ本を紹介。『宇宙兄弟』『ドラゴン桜』といった大ヒット作品を世に出した天才編集者・経営者が“ひとめぼれ”した本をチェック!

 

『村上春樹 翻訳(ほとんど)全仕事』
村上春樹 中央公論新社 1500円(税別)
装丁:坂川栄治+鳴田小夜子(坂川事務所)
写真:大社優子
編集:横田朋音

 中学時代から読んでいる村上訳作品がぎっしり。僕の人生は村上さんの翻訳から始まったといっても過言ではなく、いわば人生の礎といえるかもしれない。それにしても、翻訳した本だけで一冊できてしまうとは。さすが村上さん。

 

『触れることの科学 なぜ感じるのか どう感じるのか』
デイヴィッド・J・リンデン/著 岩坂 彰/訳
河出書房新社 1800円(税別)
装丁(日本語版):木庭貴信(オクターヴ)
写真(日本語版):Cath Riley/Ikon Images/amanaimages

「なでられると気持ちいい」理由について研究した本。科学者というのは「そもそも論」で考える人たちなのだということを、改めて実感する。高校生だったら本書を読んで、”触ることの達人”になりたいなんて思ったかもしれない(笑)。真面目な本ですよ!

 

『DEDEkit(デデキット)~考え方のワークショップ~[01]』
佐藤雅彦+木村 稔/企画・監修・アートディレクション
美術出版エデュケーショナル 1200円(税別)
装丁:佐藤雅彦+木村 稔

 佐藤雅彦さんの著書は数多くあるが、実際にワークができるものは珍しい! これはぜひともわが子と一緒に楽しみたい。「君も一刀切りに挑戦してみないか」って帯もいいですよね。

 

【青山ブックセンターにて彷書】

 

<プロフィール>
佐渡島 庸平(さどしま・ようへい)●1979年生まれ。南アフリカで中学時代を過ごし、灘高校、東京大学を卒業。2002年に講談社に入社し、週刊モーニング編集部に所属。『バガボンド』(井上雄彦)、『ドラゴン桜』(三田紀房)、『働きマン』(安野モヨコ)、『宇宙兄弟』(小山宙哉)、『モダンタイムス』(伊坂幸太郎)、『16歳の教科書』などの編集を担当する。2012年に講談社を退社し、クリエイターのエージェント会社、コルクを設立。現在、漫画作品では『オチビサン』『鼻下長紳士回顧録』(安野モヨコ)、『宇宙兄弟』(小山宙哉)、『テンプリズム』(曽田正人)、『インベスターZ』(三田紀房)、『昼間のパパは光ってる』(羽賀翔一)、小説作品では『マチネの終わりに』(平野啓一郎)の編集に携わっている。
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photo=首藤幹夫