コルク代表・佐渡島庸平「この本にひとめ惚れ」

文芸・カルチャー

2017/10/11

 『ダ・ヴィンチ』本誌の人気連載コーナー「この本にひとめ惚れ」から、コルク代表・佐渡島さんのひとめ惚れ本を紹介。『宇宙兄弟』『ドラゴン桜』といった大ヒット作品を世に出した天才編集者・経営者が“ひとめぼれ”した本をチェック!


『ウンベルト・エーコの小説講座 若き作家の告白』
ウンベルト・エーコ:著 和田忠彦、小久保真理江:訳 筑摩書房 2300円(税別)

装丁(日本語版):krran(坂川朱音、西垂水敦)
装画(日本語版):伊藤彰剛

現役バリバリの意識でいるエーコの野心に圧倒され、冒頭から引き込まれた。世界的大作家でありながら、小説家になって「まだ28年」と書くエーコ。その野心の大きさたるや!


『不良番長 浪漫アルバム』

杉作J太郎、植地 毅:編著 徳間書店 2500円(税別)

装丁:坂野弘美
編集:治郎丸慎也

こういった本は作るのがとても大変。たとえ100万部は売れなくても読者に向けて誠実に作る姿勢にぐっとくる。


『ポートランド・メイカーズ クリエイティブコミュニティのつくり方』

山崎満広:編著 ジョン・ジェイ、ほか:著 学芸出版社 2000円(税別)

装丁:藤田康平(Barber)
編集:宮本裕美

副題のとおり、クリエイティブなコミュニティを作ることに成功しているのがポートランド。
いま追いかけたいテーマ。

【青山ブックセンターにて彷書】


<プロフィール>
佐渡島 庸平(さどしま・ようへい)●1979年生まれ。南アフリカで中学時代を過ごし、灘高校、東京大学を卒業。2002年に講談社に入社し、週刊モーニング編集部に所属。『バガボンド』(井上雄彦)、『ドラゴン桜』(三田紀房)、『働きマン』(安野モヨコ)、『宇宙兄弟』(小山宙哉)、『モダンタイムス』(伊坂幸太郎)、『16歳の教科書』などの編集を担当する。2012年に講談社を退社し、クリエイターのエージェント会社、コルクを設立。現在、漫画作品では『オチビサン』『鼻下長紳士回顧録』(安野モヨコ)、『宇宙兄弟』(小山宙哉)、『テンプリズム』(曽田正人)、『インベスターZ』(三田紀房)、『昼間のパパは光ってる』(羽賀翔一)、小説作品では『マチネの終わりに』(平野啓一郎)の編集に携わっている。
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写真=首藤幹夫
取材・文=田中裕