熱いからといって料理をフーフーしてはいけない! 「マナーと作法」のNG/『言ってはいけない! やってはいけない! 大人のNG』④

暮らし

公開日:2019/9/20

 NG(no good)は、「失敗」「ダメ」「役に立たない」などのこと。とかくこの世の中は、暮らしでも、人間関係でも、各業界でもNGがあふれている。思わぬところで恥をかいたり、損しないよう、この一冊で今どきのNGを頭に入れておこう!

『言ってはいけない! やってはいけない! 大人のNG』(話題の達人倶楽部:編/青春出版社)

大人がそういう食べ方をするのはNG

■料理をフーフー吹いてはダメ
猫舌の人も、人前で、料理をフーフー吹いてはダメ。料理が自分には熱すぎるようなら、ちょうどよい熱さになるまで待つこと。人よりワンテンポ遅れて食べたり飲んだりしても、失礼にはあたらない。

■食器に顔を近づけて食べてはダメ
料理を食べるとき、背を丸め、顔を食器に近づけて食べるのはNG。食事中は、姿勢よく、背筋をぴっと伸ばしておきたい。そして、料理を迎えにいかず、料理のほうを口元に運ぶのがマナー。

■食事中に髪に手を触れてはダメ
食事中に髪にふれると、食卓にフケや抜けた毛が飛びかねない。それで、食欲を失う人も出かねないので、食事中は心して髪に手をふれないように。前髪が目にかかる人は、食事前に前髪をムースで固めるなど、気を配りたい。

■食事中に足を組むのはNG
食事中、イス席で足を組むのはNG。失礼で不恰好なうえ、食事中、足を組みかえたりするときに、テーブルに足があたり、はずみでグラスを倒すなどの騒ぎにもつながりがち。食事中は膝頭をそろえて座るのが、大人のマナー。

やってしまうと笑われる料理の食べ方①

■洋食で皿を持ち上げるのはNG
洋食では、食器を持ち上げて食べるのは、基本的にNG。ただし、スープは例外で、残り少なくなったとき、スプーンですくいやすくするため、皿の片側を少し持ち上げるのは許容範囲とされる。

■ナイフの刃を相手に向けて置いてはダメ
ナイフとフォークを置くときは、皿の上に「ハ」の字の形にして置き、前に座る相手の方向に向かないように注意。料理を食べ終わった後は、ハの字ではなく、皿の右側にそろえるのがマナー。

■ひじをあげてナイフ、フォークを使ってはダメ
ナイフとフォークを両ひじを横に張って持つのはNG。正しい姿勢は、両ひじを卵1個分くらい開けて体に寄せてナイフとフォークを使うとよい。この姿勢なら、エレガントに見える。

■ナイフでキーキー音を立ててはダメ
肉を切るとき、ナイフと皿のこすれる音を立てるのはNG。金属のこすれる不快な音に、食欲を失う人もいる。ナイフを使うコツは「角度」にあり、ナイフの刃を30度の角度で入れると、いちばんよく切れる。

■ナプキンで汗を拭いてはダメ
ナプキンは、衣服の汚れを防いだり、口もとや手の指先を拭いたりするためのもの。汗やメガネを拭くのはNG。女性も、グラスについた口紅や汚れをナプキンで拭ったりしてはダメ。グラスについた口紅はまず指でぬぐい、その指をナプキンで拭くのがマナー。

■フィンガーボールで両手を同時に洗ってはダメ
フィンガーボールが出てくるのは、手を使って食べてもよいという印。ただし、フィンガーボールでは、片手ずつ指先だけを洗うのがマナーで、両手を同時に突っ込んで、てのひらまでジャブジャブ洗ってはいけない。

やってしまうと笑われる料理の食べ方②

■パンの全面にバターを塗ってはNG
パンは、前述したように、一口ずつちぎって食べるのがマナー。バターをつけるときも、全体につけるのではなく、一口サイズにちぎってから、バターを塗ること。

■パスタをすすりこんで食べるのは恥ずかしい
欧米人の前でパスタを音をたててすすりこむと、露骨に眉をひそめられる。フォークにクルクル巻きつけて、食べやすい大きさにまとめれば、音はしない。

■ステーキを最初に切ってしまうのはNG
ステーキを食べるとき、最初に全部切り分けるのはNG。肉汁が流れ出すうえ、冷めやすくもなる。ステーキは一口ごと、肉の左側からナイフとフォークで切り分けるのが、大人の食べ方。

■ケーキを倒して食べてはダメ
そのほうが切りやすくなるからと、ケーキを皿の上で倒すのはNG。ショートケーキなら、三角にとがった先のほうから、ナイフで一口大に切り、フォークでさして口に運ぶのが、大人の食べ方。

<第5回に続く>