占い師にならう、相手の心を掌握する“魔法のフレーズ”/見た目で読む「人の心理」②

暮らし

公開日:2019/12/31

 他人の本当の気持ちはなかなかわからない。他人どころか、自分の心の状態さえ、自分自身で整理できず、もやもや漠然として言葉にできないことも多いことも多いはず。

 心や人の心理はいわば「迷宮(ラビリンス)」のようなもの。
 でも、表情や体の動き、服装など人の「見た目」を心理学的に観察すると、心のサインを読み解くことも可能だそう。タイプ別に“傾向と対策”をマスターして、人間関係がスムーズになる知識を『大人の人間関係 心理の迷宮大事典』(おもしろ心理学会:編/青春出版社)から紹介したい。

『大人の人間関係 心理の迷宮大事典』(おもしろ心理学会:編/青春出版社)

■占い師にならう、相手の心を掌握する魔法のフレーズ(本書124ページ)

 新しい一年のはじまりに自分の運勢を知りたいと思い、占い記事を読む機会が多いシーズンだ。なかには年末年始だけでなく、人生の転機や恋愛に関する相談を目的に占い師のもとへ足を運ぶという人もいるだろう。

 そんなときに頼りにする占い師が頻繁に用いる“魔法のフレーズ”があることに気づいているだろうか? それは、
「大変でしたね」
という言葉。何の具体性もない曖昧なフレーズだけれども、だからこそ万人の心をつかむ最強ワードになる。

 誰でも大なり小なりさまざまな悩みを抱えている。曖昧な言葉は、言われた人間がそれぞれ勝手に解釈できるため、自分の大変さを具体的に理解してもらったようにとらえ、相手に好感を抱いたり気を許したりすることにつながるのだ。

 これは、人間は相手に理解されているという安心感をもつと、相手に好感を抱くからだ。意図的にこのフレーズを繰り出すことができれば、相手からの信頼を勝ち得る人心掌握術としても使える…かもしれない。

『大人の人間関係 心理の迷宮大事典』(おもしろ心理学会:編/青春出版社)では不可思議で謎の多い「人の心理」を、見た目の観察から読み解くヒントを多数紹介している。周りの人が何を考えているのかさっぱりわからない、人の気持ちを先読みして物事をうまく進めたい、そう悩んだり考えたりしている方は、本書を開くことで人間関係がスムーズに動き出しそうだ。

文=田坂文