【連載第2回】「お金を稼ぐために無理は禁物!」 月収15万円から100万円になった現役介護士が教える、お金の不安がなくなる貯め方と使い方

ビジネス

公開日:2020/2/4

『月収15万円だった現役介護士の僕が月収100万円になった幸せな働き方』(深井竜次/KADOKAWA)

『人生100年時代』、『少子高齢化』がささやかれ、老後の不安が大きくなる現代。そんな時代を生きる私たちにとって「お金」の悩みはつきものです。

「将来どれくらい貯金をしていればいいのだろうか」「今の給与で老後暮らしていけるほどの貯金ができるのだろうか」など、考えるほどに不安はつのるばかり……。

 本連載では、派遣社員を活用し、安定を確保しながら正社員の約7倍の収入アップ、さらに、労働時間を短縮、地方暮らし、在宅ワークまで実現した深井さんの著書『月収15万円だった現役介護士の僕が月収100万円になった幸せな働き方』(深井竜次/KADOKAWA)から、「お金の不安がなくなる貯め方と使い方」を紹介します。

 第2回目の今回は「無理をしない稼ぎ方、貯め方」について。お金を貯めなければいけないという一心で働いていませんか? 派遣社員とブロガーを両立させている深井さんが無理のない稼ぎ方と貯金のやり方を教えます。

■お金を稼ぐためには無理は禁物、継続が大きな武器になる

 お金を稼ぐために無理をして体調を崩してしまっては元も子もありません。

 僕も以前は夜勤に入る前にブログを書き、時間夜勤をして、帰宅後またブログを書くという時期がありました。

 しかし当然のように体調を崩し夜勤を休んでしまい、逆に収入が落ちてしまいました。副業をすると、本業の労働時間に作業時間が加わるので、いかにして体調管理をするかが大事。

 僕は夜勤入りの日は午前中に作業して、午後は出勤まで昼寝をし、夜勤後は睡眠を取ってからブログを書くようにしました。副業収入が増えてからは、ブログに集中する時間を増やすために、本業の労働時間を減らしました。

 仕事漬けになってしまうと体調を崩してしまい、結果的に収入が減る可能性もあります。もちろん稼ぐための努力は必要。僕も試行錯誤を重ねました。でもまずは「いかに継続するか?」を考え、長く続けられる環境を作ったほうがいいです。

 ブログは最初の3ヵ月ぐらいで現実の厳しさに直面して挫折する人が多いので、続けるだけでも大きなチャンスを手にすることができます。継続は大きな武器です。

 多くの人が、成果が出ない中でも努力をし続けて結果を出しています。だから、 「今すぐ結果を出してやろう」と思わず、1年くらいのスパンで、じっくり努力を継続できる環境を整えることです。目の前のお金に躍起になると、体調を崩したり、 リズムが崩れるので無理をするのはやめましょう。

■大きな出費や借金は背負わない

 お金を持つと、高い車や家のローンを組み、毎月消えていくお金を増やす人がいます。しかし、収入が減り家計が赤字になると、借金をしたり貯金を切り崩すことになります。

 僕は上京していた間も、毎月の生活費を抑えてお金を蓄えていたので、いざというときに思い切って行動ができました。

 とくに「ローンを組まない、高い家賃の家に住まない、余計な保険は加入をしない」は徹底的に行ったほうがいいと思います。以前、人生の四大コスト(家族、家、自動車、結婚)を削ったら、1.7億円のお金を節約できるという話がネットで大炎上しましたが、僕はこの意見に賛同。どれもしないというわけではないけど、大きな出費や借金は背負わないほうがいいと思います。

 高い借金(ローン)をしてしまうと、返済のために働き続けないといけなくなります。企業の中にはマイホームローンを組んだ社員から異動を命じることもあるそう。 ローンを組んだからには、異動を命じても会社を辞めるといい出さないとわかるからです。大きな借金を背負うと、相手につけこまれるスキを与えてしまうということでしょう。高いローンの返済がなければ、理不尽な転勤をいい渡されたら「それなら転職します」と柔軟に対応できます。

 個人的には家も車も中古でいいと思っています。今は賃貸ですが、もし家を買うにしても一括で買える中古物件にします。今は全国各地に空き家があるので、安い値段で購入できるし、一括購入ならさらに安く売ってもらえるようです。新築の家は鍵を入れた瞬間に2割価値が下がるという話もあります。それなら、中古の家を安く買うほうが賢い。さらに、リフォームやリノベーションをして、人に貸し出して不動産収入を得ることもできます。

 固定費を上げると、それを払うために働き続ける運命になってしまいます。そうならないために、大きな借金を作るのは、やめたほうがいいと思います。

(著=深井竜次)