プロポーズされるときは、『僕等がいた』のあのセリフでお願いしたい!/まんが姫 斉藤朱夏のマンガ遍歴②

マンガ

更新日:2021/1/16

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 自他ともに認めるマンガ好きの斉藤朱夏さん。そんな彼女が、マンガ愛を存分に語りまくる連載の第2回。

 お得感No.1の電子コミックサービス「まんが王国」のサポートのもと、斉藤さんには「まんが王国」の“まんが姫”として、さまざまな角度からマンガの素晴らしさを語っていただきます。

 今回は、斉藤さんのフェバリットマンガ『僕等がいた』について存分に語っていただきました。『僕等がいた』とあわせて読むとよりその魅力を感じてもらえると思います。女性におすすめなのはもちろんのこと、男性もこのマンガを読めば女性の心の機微が分かったり、斉藤さんの感性に触れられたりするかも!

私が読んできた少女マンガの印象とは全然違った

――斉藤さんのマンガ遍歴を存分に語っていただく連載シリーズ、第2回です。前回は斉藤さんがマンガ好きとなる原点をお聞きしました。今回は、斉藤さんのイチオシの作品を紹介してください。

斉藤:はい! よろしくお願いいたします。

――ご家族がみんなマンガ好きで、幼いころからマンガに親しんでいたそうですが、斉藤さんのベスト推しマンガは『僕等がいた』だそうですね。この作品とは、どんなときに出会ったのでしょうか。

斉藤:小学生から中学生にかけて、すごくマンガにハマった時期がありまして。そのときに、とにかくいろいろな少女マンガを読んでいたんです。それで本屋さんに行って、少女マンガを見ていたら、ふとしたタイミングで『僕等がいた』に気づいたんです。それで読み始めてみたら……もうめちゃめちゃハマりました。

――『僕等がいた』を好きになったポイントを挙げるとすると……?

斉藤:矢野元晴という存在です!

――事前にいただいたアンケートでは「斉藤さんの惚れた男性キャラ」で、1位に挙がっていたのが「矢野元晴」でした。

斉藤:少女マンガで出会った男性のほとんどに惚れているんです(笑)。だから、絞るのがすごく難しかったんですが、絶対的に一番好きなのが矢野なんです。私が『僕等がいた』に夢中になった理由も、彼の存在がとにかく大きかったですね。こんなかっこいい男性キャラクターを見たことがありませんでした。矢野くんを追いかけてストーリーを追いかけていくと、また、その展開がすごく素敵で。まんが王国の試し読みで矢野がどんな男子なのか見てみてくださいね!

――『僕等がいた』は、釧路の高校に入学した高橋七美という女の子が、顔良し、頭良し、運動神経も良しのクラスの人気者・矢野元晴と出会うことから始まるストーリーですよね。やがて、矢野には重い過去があったことが明らかになります。

斉藤:私がこれまで読んできた少女マンガは「ヒロインがかっこいい男の子と結ばれてハッピーエンド!」みたいな内容で、学生だった当時の私にとっては、どの作品にも「あこがれ」みたいな感情を抱いたんです。

 でも『僕等がいた』は人の死も描く、かなり衝撃的な展開が入っていて。重いシーンもたくさんあって、ケンカやすれ違いも、すごくせつなくて、とりかえしがつかない感じがあって……。これはこれまで私が読んできた少女マンガの印象とは全然違うなと感じたところが、一番惹きつけられたポイントでした。

完結している物語ではあるんですけど、私の中ではまだ完結していない

――読んでいくと、矢野をはじめ、いろいろな登場人物たちの印象が変わっていくことが面白さのひとつですね。

斉藤:物語が進んでいくと「こういうことがあったのなら、矢野の行動も仕方がない」って思えるんですよね。作品に出てくるキャラクターみんなにしっかりとスポットを当ててあげているところは、小畑友紀先生の愛が伝わってきますね。

――高校生だった彼女たちが成長して、社会人になったときの生活も描かれる作品なので、学生時代に読むととてもインパクトがあったかもしれませんね。

斉藤:ふとしたタイミングで読み返したくなるんですよ。全部で16巻あって、だいたいの内容は頭に入っているんですけど、なぜか読み返したくなるんです。今あらためて読んでみると、また違う感想を持てるんですよね。学生のころに思っていた感情と、現在の私がマンガから受け取る感情とでは全然違って。不思議ですね。生きていくと、人はどんどん変化しているんだなって感じます。

――読み返すと、やはり感想が変わるんですね。大人になって『僕等がいた』を読むと、どんな印象がありますか?

斉藤:本当は、あのシーンで起きていたことはどんな意味があったのか? と全体のストーリーを意識したうえで、振り返ってしまいますね。それプラス、登場人物ひとりひとりにスポットを当てて、それぞれを主人公だと捉えて、物語を読み直したりもしますね。

 最初は、高橋七美の視点で見て、次は矢野くんで見て……と。キャラクターひとりひとりにスポットを当てていくと、新しいものがたくさん見つかります。このシーンのタケ(竹内匡史、矢野の大親友)ってこういう気持ちだったのかな? とか。完結している物語ではあるんですけど、私の中ではまだ完結していなくて。彼ら彼女たちがこれからどんなふうに歩んでいくのか。読者としては続きが気になるんですが、最終回から先は自分(読者)が物語を考えてもいいんだろうなと。書いている先生が考えていることとは違うかもしれませんが、私としてはこうなると良いなって。彼ら彼女たちのその後をずっと妄想をふくらませちゃうこともあります。

 そうやって、読者の視点から妄想して作品をふくらませていくのもマンガの楽しみでもあるのかなと思っています。

私がもしプロポーズされるなら、こんなセリフを言われたい

――ありがとうございます。最後に『僕等がいた』の中で最も印象に残っているシーンをお教えていただけますか?

斉藤:実は……ネタバレになってしまうので、ちょっとぼやかしてお話ししますが、ある男の子が女の子にプロポーズするシーンがあるんです。そのときのセリフが本当に最高なんです。「オレの家族……」って……。私もプロポーズされるときは、あのセリフでお願いしたいですね。ぜひ、みなさんに『僕等がいた』を読んでいただきたいです。

――斉藤さんはアーティスト活動を重ねる中で、いろいろな楽曲を歌われていますが、『僕等がいた』にふさわしい楽曲はありますか?

斉藤:『僕等がいた』の舞台は北海道の釧路市なので、「36℃」(斉藤朱夏の1st シングル)という曲がぴったりじゃないかと思います。「雪」を感じる歌詞でもありますし、歌のイメージも『僕等がいた』のイメージに一番近いと思います。マンガとあわせて聴いてもらえると嬉しいです。

――やっぱり、好きな作品についてお話しいただくと、斉藤さんのテンションも高いですね。『僕等がいた』について、ファンのみなさんと語り合ったら、大きく盛り上がりそうです。

斉藤:そうですね。自分が一番好きな作品を、好きな人たちとお話しする時間は、一番幸せを感じるんです。いつも応援してくださるファンのみなさんとも、いっしょにお話しできたら、めちゃめちゃ最高だなって思います。みなさんが好きなマンガも教えていただいて、いっしょにマンガトークで盛り上がりたいなって思いますね。

――「まんが王国」では、毎日最大50%のポイント還元でまとめ買いもできますから、全16巻で完結した『僕等がいた』も一気読みしやすいですね。

斉藤:一気読みしてほしいですね。最後まで夢中になって読めると思います。私もいろいろな人に『僕等がいた』を薦めていて、いろんな人とお話ししているんです。最近だと、仲の良い整体の先生にお勧めして、ずっとその話題で盛り上がってしまいました。

――斉藤さんは前回の記事で、少年マンガにもご興味をお持ちでしたし、いろいろな方とマンガトークを交わすことで、まだまだ新しいマンガとの出会いがありそうですね。

斉藤:みんなが好きなものを、自分の中に取り込むことって、ひとつのコミュニケーションだと思うんです。その人の好きなマンガを知るだけで、人となりがなんとなく感じられますし、私にとってマンガは一番コミュニケーションがとりやすいジャンルなんです。もっと、いろいろな人の好きなマンガについてのトークを聴いてみたいです。いろいろなジャンルの魅力をいろんな人に教えてもらって、その作品にも触れてみたいです。でもホラー系以外で(笑)!!!

取材・文=志田英邦 撮影=北島明(SPUTNIK)
スタイリング=南 圭衣子 ヘアメイク=吉田真妃
衣装協力=RRR SHOP

<第3回につづく>

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斉藤朱夏

 

まんが王国

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[プロフィール] 斉藤朱夏(さいとう・しゅか)●埼玉県出身。声優、アーティスト。2015年『ラブライブ! サンシャイン!!』の「渡辺 曜」役で本格声優デビュー。同作品のスクールアイドルグループAqoursとしても活動。2018年11月に開催されたAqoursの東京ドーム公演(2days)では、国内外ライブビューイング含め、15万人の動員を記録。「第69回 NHK紅白歌合戦」への出場も果たす。2019年にミニアルバム『くつひも』でアーティストデビュー。2020年にミニアルバム『SUNFLOWER』をリリース。最新シングル『セカイノハテ』(TVアニメ『バック・アロウ』エンディングテーマ)が発売中。