楽しい会話の第一歩。「誰も傷つけない」話し方とは?/ゴゴスマ石井のなぜか得する話し方 誰からも好かれる会話のコツ

ビジネス

公開日:2022/4/19

ゴゴスマ石井のなぜか得する話し方 誰からも好かれる会話のコツ

●中学2年生がわかる言葉でしゃべる

 誰のことも傷つけない。できるなら、みんなを喜ばせたい。ふわっと楽しい空気をつくる。そういうことを全部ひっくるめて「やさしい」ってどういうことだろうと考えている時に、ふと気づきました。

「優しさ(やさしさ)」は「易しさ(やさしさ)」だ、と。

 僕が担当している「ゴゴスマ」は午後の時間帯のワイドショーです。視聴者の方がどんなシチュエーションでご覧になっているのかを想像すると、ずっとテレビの前で食い入るように見つめている、という人は少ないんじゃないかと思います。掃除をしながら、とか、夕飯の下ごしらえをしながら、とか。あるいは、コロナ禍でテレワークが広がった今なら仕事しながら、なんて人もいるかもしれない。

 となると、画面を見ていなくても音声だけで意味が伝わったほうが「優しいな」と思うわけです。で、そのためには「易しい」言葉で話したほうがいいな、と。

 なるべく平易に、わかりやすく話すことが相手を思いやる優しさに通じるのだと思います。イメージとしては、中学2年生くらいにわかるレベルというのを意識しています。

 往年の名司会者、浜村淳さんはかつてこういう「やさしい」名言を残しています。

「斜めになった地面、それを斜面と言います」

「斜面」という言葉を、ここまで「易しく」説明するのか! という驚き。これぞ、やさしさだと思うのです。

 ラジオのパーソナリティを長く続けている方は「相手が耳だけで理解できる」を常に考えていらっしゃるから、「易しく話す」方が多い。

 そして、これはテレビやラジオといったメディアだけの話じゃなく、普通の日常会話でも同じだと思うのです。

●むつかしいことをやさしく

 有名な言葉なので、ご存じの方も多いと思いますが、井上ひさしさんが色紙などに書かれていたというこの言葉が好きです。

「むつかしいことをやさしく
 やさしいことをふかく
 ふかいことをおもしろく
 おもしろいことをまじめに
 まじめなことをゆかいに
 ゆかいなことはあくまでゆかいに」

 この本で「会話」のコツとして僕が伝えたいのも、まさにこういうことです。

「むつかしいことをやさしく」「まじめなことをゆかいに」

 この言葉を胸に、僕がこれまでの経験で気づいたこと、わかったことのすべてを「やさしく」「ゆかいに」お伝えしていきたいと思います。

<第3回に続く>


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