1年のうち半年を休暇にする方法を伝授! 脱サラとフリーランスのすゝめ

ビジネス

2018/2/23

『半年だけ働く。』(村上アシシ/朝日新聞出版)

いま日本で一つの社会問題となっているのが「人々の働き方」だ。残業や連勤による過労死・過労自殺が絶えないことや、AI(人工知能)の導入によって失業することへの不安から、「働き方改革」が声高に叫ばれている。

人々の働き方への意識は徐々に変わりつつあるようだが、いまだに大きな変化が起こったとはいいがたい状況が続いている。そんな中、発想の大転換で自身の働き方を驚くべきものに変えてしまった人がいる。今回はそんな成功者の「働き方改革」の仕方と余暇の楽しみ方を綴った『半年だけ働く。』(村上アシシ/朝日新聞出版)を紹介する。

■半年も休める究極の働き方とはいったい…

本書のタイトルにあるように「半年だけ働く」には、いったいどうすればよいのだろうか。そのカギとなるのがサラリーマンからフリーランスへの転身だ。サラリーマンは1年間働き通しの生活を強いられるのに対して、フリーランスはその必要はない。週単位あるいは月単位で仕事を契約できるフリーランスだからこそ「半年だけ働く」という生き方ができるのである。

ここで、「フリーランスの時間単価はどうなっているのか」という疑問を持つ人も多いだろう。実は、フリーランスは企業の人材需要の間隙を埋めるような存在なので、企業には非常に重宝される。急な要望に応えられるフリーランスは、労働市場において超過需要の状態になり、時間単価は必然的に高くなる。よって年収を維持しながら半年だけ働くことができてしまうというわけだ。

■どういう人がフリーランスに向いているのか

フリーランスで飯を食っていくのに向いているのは、ズバリ「ある特定の分野で鋭いスキルを持っている人」だ。著者によれば、総合的にハイスペックである必要はないという。仕事のある分野で鋭いスキルを身に着けるには、サラリーマンとして幾年か経験を積んでおかねばならない。したがって、フリーランスで飯を食っていくには、サラリーマン時代に特定の分野で高いスキルを身に着けた人が、その延長線上で仕事をしていくことが必要となるのである。

また、そもそもフリーランスに向いている分野とそうでない分野があるということが指摘されている。著者によれば、コンサルタントやITのスペシャリストのような知的産業に従事する人が最もフリーランスへの転身に向いているのだそうだ。これに対して最先端の科学技術を扱う業種に従事している人は不向きだ。というのも、最先端技術はその情報が漏えいするのを防ぐために企業側が慎重に管理しているからだ。

これらのほかにも本書には、モノを持たずにミニマルに生きる方法や半年間の余暇の間に何をするか、また、「不安定」という最大のリスクをどう処理するかといったことが明快に記されている。読書をする暇もなく働き通しの生活に、辟易しているサラリーマンにこそ読んでもらいたい。

文=ムラカミ ハヤト