「水曜日」に予定を立てると仕事がはかどる!? できるビジネスマンの働き方

ビジネス

2018/2/28

『ラクして速いが一番すごい』(松本利明/ダイヤモンド社)

 テレビでニュース番組をつければ、ニュースアプリのダイジェストを開くたびに、たいてい残業による過労死・過労自殺のような悲しい報せが目に飛び込んでくる。こうしたニュースが相次いで取り上げられていることもあり、政府主導の働き方改革を中心にいま日本の労働環境は変わろうとしている。

 この潮流に乗り遅れることなくご自身の働き方を見つめ直さなければならないと思っている方が多いのではないだろうか。『ラクして速いが一番すごい』(松本利明/ダイヤモンド社)は、仕事を効率的に進める方法から1週間の上手な過ごし方まで、ビジネスパーソンに必要なメソッドを具体的かつ実践的に紹介している。

■はじめのうちは60点、徐々に「完璧」に

 まずは、「ラクして速く」仕事を片付けるための考え方を紹介しよう。

 上司に指示された資料作りやデータの分析は一発で完璧に仕上げたいもの。実際、その方が褒めてもらえるし、上司の信頼を得ることもできる。しかし、完璧に仕上げたつもりのタスクを、「そもそも、俺が指示したのはそういうことじゃなくて…」なんて言われて突き返されたら最後、その仕事は一からやり直しだ。

 こうした事態に陥らないために、著者は「100点を目指すより、『60点の出来』で突っ込ませる」ことを勧めている。進捗報告を兼ねて出来高60点のものを持ち込み、上司からの突っ込みを仰ぐことで、たくさんのフィードバックを得ることができるからだ。こうして、60点から70点、80点と、与えられたタスクを少しずつ磨き上げていけばよい。そうすれば、無駄な動きを減らすことができるだけでなく、仕事が着実に進んでいるという安心感も得ることができる。

■1週間のスケジュールは「水曜日」に練り、週末は自分のために使え

 続いて紹介するのは「ラクして速く」仕事をこなすための生活の基本だ。

 日曜日や月曜日に1週間のスケジュールを立ててはいないだろうか。著者は、週のはじめに予定を組むのをやめ、週の真ん中で行うことを推奨している。そのメリットは、週の前半の反省をきちんと行い、それを週の後半や次の週に生かすことができる点にある。水曜日に計画を立てることで、貴重な1週間を無理なく効率的に過ごすことができるのだ。

 さらに、1週間を上手に過ごすうえでもう一つ大切なことがある。それは週末の使い方である。金曜日の夜に終電近くまでついつい飲み歩いてしまう人も少なくないはずだ。これでは、疲れた体を休めることだけに土日を充てるほかなく、プライベートを楽しむための時間を作ることなど夢のまた夢。できる人は、金曜の夜に飲み歩いて夜更かしをすることはあまりない。彼らは金曜の夜に体をしっかりと休めて、土日は趣味や運動、勉強などの自己投資に充てているのだ。こうすることで、月曜日からの仕事に集中して打ち込め、次の1週間も効率的に過ごすことができるようになるのだ。

 ここで紹介した「ラクして速い」仕事の方法は、ほんの一部に過ぎない。土日に自己投資の時間を作って本書を手に取り、仕事の効率化のメソッドを習得してみてはいかがだろうか。そうすれば、晴れてあなたも「ラクして速く」仕事をこなす「できるビジネスマン」の一員となれるにちがいない。

文=ムラカミ ハヤト