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ことばは届くか: 韓日フェミニスト往復書簡

ことばは届くか: 韓日フェミニスト往復書簡

ことばは届くか: 韓日フェミニスト往復書簡

作家
上野千鶴子
趙韓 惠浄
佐々木 典子
金 賛鎬
出版社
岩波書店
発売日
2004-07-06
ISBN
9784000228459
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ことばは届くか: 韓日フェミニスト往復書簡 / 感想・レビュー

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kenitirokikuti

趙韓惠浄氏が現代韓国の進歩派の女性運動史を簡単にまとめている。韓国にとっての1968年は、五月革命のパリよりもプラハの春のイメージ。70年代後半に韓国の大学も大衆化し始め、学生運動も盛んになってゆく。80年代は多数の教員が学生運動を支持する形▲東アジアの女性学の制度化は、韓国が先行する。女子大生は軍事教練の代わりの講座がある。アメリカ帰りの女性教授がフェミニズムを持ち帰る▲韓国の女性運動は、主流の運動圏(男性中心の、ということだが)に対し兄妹関係。進歩派内で役割分担がある。

2018/12/08

kenitirokikuti

2004年刊行。ともに1948年生まれの上野千鶴子と趙韓惠浄(趙惠貞)による往復書簡。趙、〈植民地的な風土で自生的な知識を生み出すような仕事をする人びとは、たぶん「立場 (position)」を明確に持つ人だけです。つまりそれなりに社会運動の「現場」を持っているマルクス主義者か、フェミニズムやエコロジスト〉。上野が〈従軍慰安婦関連の論文を発表したとき、韓国のフェミニストたちはかなり批判的でした。「“被害者の姉妹”としての立場だけで、“加害者の娘”という自覚がない」というのがその骨子でした〉。

2018/12/08

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