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ヘルマンとドロテーア (岩波文庫)

ヘルマンとドロテーア (岩波文庫)

ヘルマンとドロテーア (岩波文庫)

作家
ゲーテ
Johann Wolfgang Goethe
佐藤 通次
出版社
岩波書店
発売日
1981-06-16
ISBN
9784003240557
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ヘルマンとドロテーア (岩波文庫) / 感想・レビュー

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新地学@児童書病発動中

ゲーテは明るい。朗々としている。その点が本当に好きだ。フランス革命の騒乱を背景にした叙事詩。ちょっと古風だが、リズミカルな訳文で読みやすかった。真面目な青年ヘルマンが、難民のドロテーアに恋をする。父親は最初反対するのだが、ドロテーアの本当の人柄を知った後に結婚を認める。ハッピー・エンドなので安心して読める。読んだ後は胸の中をそよ風が吹き抜けていくような心地になる。ゲーテが自分の作品の中でこれを一番愛していたことに納得。深読みもできる内容で、特に難民の苦しさは現在の中東の問題に通じるものがあった。

2017/04/05

KAZOO

「若きウェルテルの悩み」と並んでゲーテの青春文学で叙事詩になっています。ゲーテもこの作品を気に入っていて、さらにゲーテの母親もこれを誉めたということで有名となっています。この作品に影響を与えているのはフランス革命であり、登場人物もそれについてしばしば語っています。日本語訳も読みやすく、抒情的な感じがよく表れていると思いました。

2015/07/20

syaori

作者が「終生愛誦してやまなかった作品」なのだそうですが、とても分かる気がします。仏革命の余波で難民となったドロテーアと一市民ヘルマンの美しい愛の始まりを追った本書は、英雄的叙事詩に対し市民的叙事詩と評されたそうですが、この市民的叙事詩は、英雄の悲劇的な運命を追う前者とは違い何と明るく未来へ開かれていることでしょう。ドロテーアのかつての許婚の言葉が暗い影を落としはしますが、彼らの街が昔、大火から復興したように、動揺の時代にあるヘルマンとドロテーアもきっと志を堅固に保ち世界を造ってゆくと信じられるのですから。

2018/04/18

Gotoran

フランス革命後の動乱期のある夏の日、ライン地方を追われた避難民が通り過ぎていく。彼らに救援物資を届けに行った裕福な市民のヘルマンは、避難民の娘のドロテーアと出会う・・・裕福な家の息子青年ヘルマンと避難民として生きるドロテーアの恋愛叙事詩。もう一つの恋愛が主題の作品『若きヴェルテルの悩み』とは異なって、総会で気持ちが明るくなる読後感だった.先に読んだエッケルマンの『ゲーテとの対話』で老ゲーテが好んで繰り返し読んでいたと云う本作品を読んでみた。

2020/02/01

テディ

ヘクサメーターの詩形による9つの歌により各章はギリシア神話の詩神ミューズの名が冠せられている。農民の女性との結婚を希望するヘルマンは身分の違いから父親から反対され勘当される。息子を追う母親。牧師の力。態度が和らぐ父。娘の意志を確認に向かうヘルマン。久々の再会、道中の会話、両親との対話、祝福される2人。フランス革命を素地とした物語でありゲーテは、この叙事詩を通じて無意味な身分制度の弊害や自然は人間に与えられた恵みである事等を伝えている。そして何よりも純粋で平和な生活を生み出そうとする強い意志を称賛している。

2016/01/02

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