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十字路のあるところ

十字路のあるところ

十字路のあるところ

作家
吉田篤弘
坂本 真典
出版社
朝日新聞出版
発売日
2005-12-01
ISBN
9784022500809
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十字路のあるところ / 感想・レビュー

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❁かな❁

【月イチ再読】以前この作品の文庫本を読みました。単行本では文庫には掲載されていないクラフト・エヴィング商會の作品で写真を撮られてる坂本真典さんの写真を多数掲載。東京の路地=十字路のあるところを歩き写真を撮りその写真と地図を吉田さんに渡し、それを元にその場所を探しに行きお話を書かれたとのこと。坂本さんのモノクロの写真はどれも静けさ懐かしさを感じる。吉田さんの夢うつつな世界観とよく似合う。光と影のコントラストが良く趣のある建物や路地などが素敵*自分も十字路の探偵になり不思議でふわふわした世界に迷い込んだ気分♪

2018/02/11

tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

☆5.0 十字路のあるところ、その先には 小洒落た風景と洒落の効いたものがたりが現れる。

2021/02/27

あつひめ

懐かしいような、はたまた、初めて見るような不思議な気持ちになる写真が並んでいる。モノクロの風景の中には思いもよらない不思議が隠れていそうな気がする。ストーリーが写真を引き立てるのか、写真がストーリーを引き立てるのか。言葉遊びのように、言葉がツラツラ紡がれていく。それは、どこにもない世界に迷い込んだような気持ちにさせられる。迷い子のように懐かしさを求めてしまう読後感。

2015/06/17

キジネコ

いつもの街、いつもの電車、いつもの時間…なれた道を外れ、違う時間帯に街を眺め、知らぬ駅に降りてみる。それは勇気?それとも気まぐれ?思いがけず広がる異邦、途方を塞ぐ深い闇。出した足を元へと戻せと振り返れば、馴染みの世界が遥かな彼方に遠ざかる。増殖する言葉、膨張する街、道の新たな枝分かれ、交差して十字路が又今夜も産声で囁く。行き交う価値の擦れ違い様 新しい物語が生まれると本は誘う。東京の何処か、アパートの森の街、拡張し続ける迷路の奥から今夜もファンファーレが遠くかすかに聞こえてくる。さあ出かけよう、と。

2017/10/12

紅香@新刊購入まで積読消化あと3冊⭐︎

全ての道はローマに通ず。もしも十字路がなかったら大変だ。平行の道が延々と続く世界は真っ直ぐで見晴らしが良いばかりで何の面白みもない。句読点がない。角を曲がること、迷うこと、寄り道も道草もやっぱり楽しい。ひっそりとした影ある路地、時には姿をくらましたり等々。入り組んだ油断ならない十字路。こんなにわくわくするものとは知らなかった。読んだ次の日の世界が違って見える。アスファルトのヒビだって物語の始まりに見える。坂本さんのモノクロの写真は異空間へ続く扉を喚起させる。自分だけの物語をカメラを携えて探してみたくなる。

2014/04/08

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