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讃歌 (朝日文庫)

讃歌 (朝日文庫)

讃歌 (朝日文庫)

作家
篠田節子
出版社
朝日新聞出版
発売日
2010-01-08
ISBN
9784022645340
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讃歌 (朝日文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

篠田節子お得意の音楽(ことに弦楽器)に纏わる小説。ただ、今回は忘れられていたヴィオリストと弱小音楽ビジネス、そしてやはり弱小のTV制作会社と三者三様の思惑が交錯する構成をとっている。さらには、その一方には消費者大衆もいる。したがって、これまでの篠田作品に比べると、音楽の部分は正攻法ではない。解説の鹿島茂は、隆明の「共同幻想」を持ち出すが、確かに、それはこの作品の本質を衝いていそうだ。また、作家にこの作品を書かせた背後には、日本の聴衆への絶望もまたあるのかも知れない。問題とすべきことが多岐にわたりすぎた⇒

2019/07/11

kaizen@名古屋de朝活読書会

ビオラの演奏への感激で始まる。 千と千尋の神隠しの主題歌「いつも何度でも」、映画タイタニックで演奏の賛美歌「主よみもとに近づかん」、シューベルト「アルペジオーネソナタ」、チャイコフスキー、ベートーベン「コンチェルト」、クライスラー「愛の喜び、愛の悲しみ」、ハイドン 。音楽業界と放送業界の裏が分かる。 悪意ばかりでなく、事実からずれていく様子が手に取るように分かる。

2014/04/09

巨峰

最相葉月の「絶対音感」を読んだ後なのでよくわかる!つまりクラシック演奏家特に日本で教育を受けた人たちっていうのは、音楽に感動をしない人たちなのです。彼らは、音楽を聴くと、感動する以前に全部音符と音名が並ぶという。彼らにとって大事なのは正確性だったり、技法だったり。正直、クラシック演奏家と日本の一般の観衆は、理解するための共通な何かがない気がするな。そしてこの小説の主人公である小野園子元々その世界の住人で、その世界に戻ろうとしたけど、結局は戻れなかったということでしょう。

2011/08/16

Richard Thornburg

感想:★★★★★  無名ビオラ奏者の演奏を聴いた主人公が、その演奏に感動するところから話は始まります。  プレイヤーとオーディエンスの価値観や判断基準の違いが物議を醸し出し、プレイヤー自身も世間一般の評価と自分の実力の差に悩み・・・さらにビジネス絡みの話も被さってきて、現実的で複雑な様相をあらわします。  芸術というジャンルはそれぞれの観点で価値観も全く異なり、さらにビジネスとして成功させることの難しさを垣間見た気がしました。  話の展開は小気味よいテンポで話が進むので気持ちよく読めます。  秀作です!

2014/04/09

tellme0112

面白かったなあ~。私は音楽を音楽として聴いているんだろうか…。自信失うよね…。番組がどんどん変わっていく姿、時間も予算もなく、慌てて作っている様子…業界違っても身につまされる気がした…。「危なかった!」みたいな綱渡りしてるよなあ~。園子の印象がページ進むうちにどんどん変わる!いやあ…面白かった。感動的な番組は、一歩引いた見方も必要なのね、と、おもった。マスコミってこわいなあ…

2015/01/08

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