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花嫁の花 (朝日文庫)

花嫁の花 (朝日文庫)

花嫁の花 (朝日文庫)

作家
瀧羽麻子
出版社
朝日新聞出版
発売日
2015-08-07
ISBN
9784022647863
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花嫁の花 (朝日文庫) / 感想・レビュー

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巨峰

30代前半の主人公には結婚を近く感じる彼がいるのですが、その彼には秘密があって…タイトルや表紙から一見甘々でハートフルな小説のようですが、主人公は想定外のとんでもなく重い問題に直面します。これは難しい。無理だと思いました。「魂」の問題ですから。作者は、答えでない方程式のようなテーマに誠実に向き合い、読者におもねったような結論を出しませんでした。瀧羽さんは信頼のできる作家だと再認識しました。ずっと追いかけていこう。

2015/09/26

えりこんぐ

結婚を意識した恋人には、ある秘密があった...。うわぁ、これはねぇ。。重いというか、どうにもならない。結婚はお互いの好きだけではすまない問題で、今後の親戚づきあい、子供のことなど、これは一生もの。そりゃ悩むよね。最初に言ってよ〜って思っちゃう。それでも最後の、主人公が葛藤の末に踏み出した答えに希望が持てた。重くなりがちなテーマだけど、職場の同僚である志乃、望との三姉妹ちっくな関係がほのぼのして救われたかも。面白かった。

2017/03/01

papako

こちらの感想が気になって。OL莢子、結婚を考えた相手は子供のころから宗教法人に入っていた。この事実を、どうとららえるのか。宗教で差別をしたいわけではなく、嫌いになったわけでもない。それでもすっきりできず、もやもやする莢子の気持ちが伝わってくる。彼女の選択と地に足つける生き方を応援したくなります。

2016/06/03

ピロ麻呂

誠実で優しくて素敵な恋人。でもその人が宗教法人の信者だったらどうします?決して危険な宗教じゃないけど、教祖に相談をして何事も決めていたら… 人間って辛いときは何かよりどころを欲っする。占いだったり宗教だったり。相手を理解することも大切だけど、全てを自分の型にはめて考えてはいけない。タイトルからみて結婚がテーマのハッピーなストーリーだと思ってたけど、色々と考えさせられる作品でした。

2016/04/03

絳楸蘭

生まれたときからある環境を変えるのは難しいし、抜け出すのは大変だろう。それが家庭でも宗教でも。依存、洗脳、いいとか、悪いとかじゃなく、それが当たり前で生きてきたのだから仕方がない。仕方がないんだけど、それによって一緒に居られないのは淋しいじゃないか…。

2015/11/09

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