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もう書けません! 中年新人作家・時田風音の受難 (MF文庫ダ・ヴィンチ mewシリーズ)

もう書けません! 中年新人作家・時田風音の受難 (MF文庫ダ・ヴィンチ mewシリーズ)

もう書けません! 中年新人作家・時田風音の受難 (MF文庫ダ・ヴィンチ mewシリーズ)

作家
沢木まひろ
出版社
KADOKAWA/メディアファクトリー
発売日
2015-02-24
ISBN
9784040673868
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もう書けません! 中年新人作家・時田風音の受難 (MF文庫ダ・ヴィンチ mewシリーズ) / 感想・レビュー

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りゅう☆

官能小説で受賞した中年フリーター時田風音。彼に次の小説を書かせるために担当編集者となった百山。彼女はかなりの毒舌だが的を得てる。そんな彼女に恋心を抱き始めた風音だったが、実は彼女は人妻だった(/時田風音の受難)。百山の夫は同じ編集者の坂瀬。彼は女性に人気あるので百山は不安な日々を送る(/百山紗枝の憂鬱)。外科医で離婚歴のある風音の次姉が20歳以上年下の男に恋をしたが予想外の結末が…(/時田紗鳥の片恋)。風音の受賞作のモデルに勝手にされた妹が小説のように現実でも不倫関係になりそうで…(/時田柚月の確変)。→

2018/10/01

えりこんぐ

沢木さん自身が「コメディでいきましょう!」って編集さんに言われたのかな(´ω`) ダメダメな中年新人作家と鬼の編集者の関係が面白い。もちろん恋愛要素も。永遠の片想いな時田だけど、百山さんがいる限り物語を生み出せる。面白かった✨ 【積読59】

2022/07/14

積読亭くま吉(●´(エ)`●)

面白かった…普段恋愛物は読まないのですが、これは引き込まれました。優しくて強くない男、風音が私は好きです。大人になると、経験値が邪魔をして、中々夢を見る事は出来なくなって、恋なんか到底無理で…でも、恋してしまう。わかる気がする。何て言ったらイケナイんでしょうねェ。現実には、大人の恋なんて、とっととするコトして、溺れて痴話喧嘩して修羅場ラバンバなんだろうな。それは…ヤダプ(・3・)プップクプー「百山沙枝の憂鬱」沙枝のキャラがやたら小気味良くて「はつさんが」お好きそう…なんて勝手に思った次第です

2015/03/12

絳楸蘭

40歳になったら中年なのか…。そうか…と愕然とした。おじさんとおばさんには抵抗ないけど、それと中年がイコールで結ばれることにちょっとショック。42歳で懸賞金目当てで応募した作品で賞を取り作家デビューした風音さん。編集者の百山さんに叱咤激励(ほぼ叱咤)されながら頑張る姿が憐れだけど、楽しそう。風音さんを中心とした短編集だから読みやすい。女3人の中の一人だけ男兄弟だから、優しいってのもわかる。年齢や職業などいろいろと相まって尻込みしてしまうところが身につまされる。それでも、

2015/03/17

よっち

ほのかに憧れる編集者百山(既婚)に叱咤されて小説を書くヘタレ中年の新人官能小説家・時田風音と、彼の姉妹ら周辺の人々を主人公にして描かれる連作短編集。なかなか本気を出せない時田が乗り込んできた百山に感化されて書く喜びを見出していったり、人が人に惹かれていく過程だったり、思いを相手に伝えられないもどかしい心理だったり、繊細な積み重ねによって変わっていく描写がとても上手いですね。成就しない想いでもそれが昇華することはあるのかもとか、そんなことを感じた作品でした。機会があったら著者さんの他作品も読んでみたいです。

2015/04/01

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