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富士山 (角川文庫)

富士山 (角川文庫)

富士山 (角川文庫)

作家
千野帽子
出版社
角川書店
発売日
2013-09-25
ISBN
9784041010082
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富士山 (角川文庫) / 感想・レビュー

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s-kozy

「士(さむらい)に富むで富士の山(略)。それは不死の山であり、不二の山でもある」(「竹取物語(口語訳)(抄)星新一(118頁))日本一高い山を書いた短編小説やエッセイを集めて編まれたアンソロジー。執筆陣が夏目漱石、太宰治、井伏鱒二、川端康成、新田次郎、赤瀬川原平、森見登美彦等々と数多く、幅広く富士山の持つ多様な側面、魅力、怖さなどが味わえる本。太宰の「富嶽百景」には当然、有名な「富士には、月見草がよく似合う」という文が出てくるが、そこに至るまでの文章と思考の積み重ねに作者の魅力があると改めて感じた。

2016/12/20

KAZOO

富士山に絡む昔の文豪から最近の作家のアンソロジーです。太宰治の「富岳百景」は有名ですが、森見登美彦さんの「この文章を読んでも富士山に登りたくなりません」は笑ってしまいました。丸谷才一さんの夏目漱石やそのほかの様々な文学作品の富士山についての評論は力作です。

2015/06/08

キムチ27

珠玉掌編とはこの事ね。今年上半期のトップクラス。草野心平にいわせれば「昼も夜も眠らない」富士。かといって正面切って対峙するのは照れちゃう・・てわけで編者渾身のアンソロジー。どれが・って言っても何れ劣らぬが日頃親しんでいない太宰・川端・井伏・岡本・永井・夏目に若山は行ごと、舐め尽くしたい情感。太宰がどてら着てちんちくりんのパッチからすね毛が出ている登山像なぞ、噴飯です。井伏の作品は大人の風格で富士をそこいらのアンちゃんと扱う。意外なのはモリミー。食わず嫌いで読んでない彼のが平熱っぽくって素敵♪他も読まなきゃ

2017/04/12

ほほほ

同シリーズの「夏休み」が良かったので購入。富士山に関する短編小説やエッセイを集めたアンソロジー。作者のラインナップは、赤瀬川原平/井伏鱒二/岡本かの子/尾崎一雄/川端康成/沢野ひとし/太宰治/永井荷風/夏目漱石/新田次郎/星新一/丸谷才一/森見登美彦/山下清/若山牧水。富士山に対する表現は、ほんっとうにさまざまでした。読むのが疲れるくらい(笑)それだけ、昔からあって、有名で、偉大な存在なんだな。関西出身の自分としては、富士山って存在感薄かったけど少しだけ意識するようになるかも。知識を得たようで得した気分。

2014/07/20

すのーまん

富士は日本一の山。大阪人なので、たまに東海道新幹線に乗ると富士山が見えるのを今か今かと楽しみにしており、いつも写真を撮ってしまいます。綺麗に見えるとそれだけで幸せ。今日の箱根駅伝の中継でも、富士山が綺麗に見えていましたねー。新旧の文豪によるいろんな表情の富士山を楽しませていただきました。モリミー先生が富士山に登頂されていたなんて!あんなに華奢でいらっしゃるのに。全く登山したいとは思わないですが、八合目でファンの方にサインをされたというのは驚き!

2017/01/02

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