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昨日の僕が僕を殺す リュウグウノハナヨメ (角川文庫)

昨日の僕が僕を殺す リュウグウノハナヨメ (角川文庫)

昨日の僕が僕を殺す リュウグウノハナヨメ (角川文庫)

作家
太田紫織
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-12-22
ISBN
9784041071199
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「昨日の僕が僕を殺す リュウグウノハナヨメ (角川文庫)」のおすすめレビュー

家族間殺人事件の当事者――心に傷を抱えた少年と“あやかし”の成長物語 『昨日の僕が僕を殺す』

※「ライトに文芸はじめませんか? 2019年 レビューキャンペーン」対象作品

『昨日の僕が僕を殺す リュウグウノハナヨメ』(太田紫織/KADOKAWA)

 骨を愛するお嬢さまと、平凡な男子高校生が数々の謎を解く大ヒットシリーズ『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』が人気の太田紫織さん。かねて臨みたかったという“あやかし”をテーマにしたホラーミステリ『昨日の僕が僕を殺す』が話題を呼んでいる。

 主人公は、家族間の殺人事件に巻き込まれた過去を持つ少年ルカ。亡き叔母の愛したベーカリー『フレープ・ソーリ』に居候をすることになるが、店長の渚はじめ店内の面々は、人間社会に溶け込んで暮らす“あやかし”たちだった。怪異を引き寄せやすい体質をもつルカは、幽霊や妖怪、さらに犯罪事件ともたびたび遭遇する破目に――。最新の第2巻には、怖くて切ない3篇の物語が収録されている。

 ルカと仲良しの狗神の青年・榊が、かつての飼い主である老婆と再会。彼女の大切な忘れ物を見つけ出そうと奔走する第一話「ワスレモノ」。

 続く第二話にして表題作「リュウグウノハナヨメ」には、榊の姉の“ちはや”…

2019/2/5

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昨日の僕が僕を殺す リュウグウノハナヨメ (角川文庫) / 感想・レビュー

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寂しがり屋の狼さん

北海道の港町【小樽】が物語の舞台。あやかしと人間が共存する世界。著者が北海道出身なので街並みの描写が素敵で本を片手に散策してみたくなりました🐾おばけ→悪霊→怖いではないのですね(笑)身体を亡くしても想いを伝えようとする…伝えたいことは先延ばしにせず、ちゃんと言葉で伝えたいですね(*^.^*)読み終わってからシリーズ本だと気付いた。一巻も読まなきゃ(*ノω・*)テヘ

2019/08/11

よっち

今回はルカが振り込め詐欺を阻止したおばあちゃんの心残り、榊の姉が働く水族館へ遊びに行った先で彼女を粘着質に見つめる不穏な女、都市伝説「テケテケ」に怯える同級生といった事件を仲間たちと解決してゆく第二弾で、突き放せず少しずつ受け入れつつある冥婚相手の千代子さんとの距離感が興味深いですが、一緒に事件を解決したあやかしの仲間たちとは何だかんだでいい関係を構築しつつありますね。事件の結末はどこか切なかったりもしますけど、状況を前向きに受け入れつつあるルカが今後どんな事件に巻き込まれるのか、続巻に期待ということで。

2019/02/05

スズ

ルカの守り役である狗神の榊の姉・ちはやと出会い、彼女の勤め先である水族館を訪れたルカ。人ならざる者達が働く舞台裏に驚くルカだったが、突如『いかせない』という水の底から響くような声が聞こえたかと思うと、水槽内にいたちはやが溺れてしまって…。自分の殻に閉じこもりがちなルカが徐々に交友関係を広げていく様子が良く、渚さんの一見突き放すような態度の裏でルカの事を気に掛けている姿も良い感じ。時折出てくる食事の描写に食欲を刺激され、特にペトラさんのブリヌイが美味しそうで、私はフルーツを載せてスイーツ風で食べてみたい

2019/10/05

ネムコ

琉架くんの受難は一段落。琉架が他の人のために事件に関わってゆくフェーズに移行し、前より面白くなってきた。相変わらず後ろ向きなところもあるけれど、琉架がいつか、生きていて良かったと思えるようになるといいな。

2018/12/29

茉莉花

北海道、小樽。高校生のルカは、人間に紛れて暮らすあやかし達が営むパン屋に居候中。ある日、守り役で狗神憑きの青年・榊の姉が働く水族館へ遊びに行ったルカは、彼女を粘着質に見つめる不穏な女に気付き…。

2021/02/16

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