読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

白衣の嘘 (角川文庫)

白衣の嘘 (角川文庫)

白衣の嘘 (角川文庫)

作家
長岡弘樹
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-01-24
ISBN
9784041076521
amazonで購入する Kindle版を購入する

白衣の嘘 (角川文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

あすなろ

見事な医療ミステリ短編集。短編ミステリの旗手である長岡氏らしい。ラストの数行であっという謎解きを。どれもこれも鮮やかにメスが振るわれ過ぎて僕はその頁辺りを読み返し納得。緻密で計算された一見冷徹な伏線だらけの長岡氏特有のミステリ。上医は国を医し、中医は人を医し、下医は病を医す、は、勉強になったな。ネットで検索すると数々の医師の方々が座右の銘にしているよう。そしてこの銘がこの医療短編ミステリを総称しているかに読後想えたのであった。国を医やす迄は流石に出て来なかったが。

2019/11/18

小説を最初に書いた人にありがとう

病院を舞台に繰り広げられる事件の短編集。「教場」の作者らしい苦さ、切なさの余韻が残る話が多かった。特に「涙の成分比」の姉妹の話が読んでて辛かった。教場は警察学校、今作は病院・医者、とテーマを決めては難しそうな気がするが、さすが短編の名手だな。

2020/08/11

はつばあば

医療ものは色々な方が書かれていますが、長岡さんの医療サスペンスも面白い。教場・陽だまりの偽りに続いて3冊目だが、私はこれを一番に押すかな。医者もただの人間。その弱さとか世渡りが下手のとことかを炙りだしています。まぁ長岡さんですから刑事も登場しますがね。医者であっても人である以上、切ない想いもふんだんに込められた短編集でした。

2020/01/27

dr2006

秀逸医療ミステリー、ブラックジャックのスピンオフを読んでいるようで面白かった(笑)勿論ブラックジャック先生は登場しないが、舞台は病院、医師と患者の仮初の出遭いがあり、生死に関わることが日常である白衣の現場には、嘘や犯罪が潜んでいた。絶妙な筆致で炙り出されていく展開に、善悪と生死の理不尽な齟齬を感じ、そしてラストシーンで腑に落ちる。起承転結が明快なので凄く読み易い。自分はこういう短編集が好物だということを再認識した(笑)

2020/07/09

Yunemo

まさか今の医療現場がこんなもの?6編の話の中で、医師の心の闇が結局はこんな行動をとることになってしまうのでしょうかね。この動機がなかなか理解し難いところもあって。全体的に医師が医師としての患者からの信頼感、医師という職業を全うする意識、ここにいろんな意味の不合理性を生じさせて、これらの物語が構成されてます。著者独特の価値観が結末として表現されてます、これが本作に対する自身の想いとなりますが。ただ「涙の成分比」だけは6編の中では異色の物語かな。じんわりとした読後感となるほどなという納得感をもって読了でした。

2019/04/07

感想・レビューをもっと見る