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FAKEな日本 (角川文庫)

FAKEな日本 (角川文庫)

FAKEな日本 (角川文庫)

作家
森達也
出版社
KADOKAWA
発売日
2020-12-24
ISBN
9784041095621
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FAKEな日本 (角川文庫) / 感想・レビュー

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MJ

令和が始まるに当たり、平成日本を批判的に振り返った本。自らの価値観と相容れないものは全てフェイク。多数派は愚者であり、少数派は賢者。果たしてそうなのか?独善は構造的に独裁政治を生む。良くも悪くも、中道こそが民主主義なのではないか。また、マスメディアは望んで一人称を失ったのではない。社会の多様化、インターネット・メディアとの相対性、社会的なコンプライアンス強化の動きの結果であり、これこそが令和という新しい時代の要請と考える。

2022/11/17

ミエル

読みたかったものとは違った。全編恨み節のようにただの安倍晋三批判と(自分を認めてくれない上席者限定の)マスコミ批判に話が落ち着くのは如何なものかと。うーん、嫌いなのは個人の自由だけど、露骨に言い過ぎ、薄っぺらい発言になってしまっているような気がする。各章のゲストとの問答も不明瞭、タブーを犯す側の思い、不可侵事項に踏み込む行動力、その原動力にはもっと深い考察があるのかと思いきや、なさそうだし。結局、誰もやらないとこをやって見た!みたいなYouTuberの元祖みたいなイメージしかわかない。

2021/05/20

lily

自身が手掛けたドキュメンタリー作品に関わった人との邂逅を通じて、平成の30年間を振り返る。森達也はこの30年間を「メディアが一人称単数の主語を急速に失い続けた30年」と振り返る。主語が単数ではなく複数になれば、述語が暴走する。俯瞰的に複数形のしたり顔を見せつけるのでなく、「私はこう思う」で抗うことが大事。メディア劣化の原因を国民一人一人の劣化に求めるいつもの森達也節。「いつも同じこと言ってるじゃねぇか」とつい思ってしまうが、これを言い続けても言い続けても空しく響く現状を憂うべきなんだよな。

2024/01/14

なおこっか

松元ヒロ先輩との対談が面白すぎて、一気読み。この対談で笑えた方は、是非ヒロさんの舞台観て欲しい。難しいことを笑いで柔らかく指摘してくれるから。各対談全て、森さんがNG喰らったトピックをネタに話が進むが、話者が皆、口汚くなどなく、落ち着いて語り合っていることに感心し、安心する。朝鮮に暮らすよど号ハイジャック犯たちの言う、情報が少なくとも正しい判断はできる、という言葉には考えさせられた。何故ならその逆の、情報さえ多ければ正しい判断ができる、は成り立たないから。

2021/01/03

Riko

図書館で借りた

2023/05/06

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