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あの公園のベンチには、なぜ仕切りがあるのか?--知らぬ間に忍び寄る排除と差別の構造 (論創ノンフィクション)

あの公園のベンチには、なぜ仕切りがあるのか?--知らぬ間に忍び寄る排除と差別の構造 (論創ノンフィクション)

あの公園のベンチには、なぜ仕切りがあるのか?--知らぬ間に忍び寄る排除と差別の構造 (論創ノンフィクション)

作家
森達也
五十嵐太郎
雨宮処凛
今岡直之
葛西 リサ
渋井哲也
武田砂鉄
田中元子
朴順梨
福原麻希
安田浩一
出版社
論創社
発売日
2023-11-01
ISBN
9784846022372
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あの公園のベンチには、なぜ仕切りがあるのか?--知らぬ間に忍び寄る排除と差別の構造 (論創ノンフィクション) / 感想・レビュー

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ネギっ子gen

【戦後からは78年が過ぎた。だから煩悶する。吐息をつきたくなる。日本はどれほどに成熟したのか……】街を歩いていても気づきにくい。目をこらさないと見えない。議論になることを避けるためにひっそりと、こっそりと進められていく「排除」と「差別」のシステム。11人の論客がそれぞれの専門分野の状況を読み解き、問題提起した書。編者の森達也は書く。<集団に馴染まない少数者は異物として排除したくなる。/仕切り入りベンチを筆頭に排除アートを見かける頻度については、日本は圧倒的だ。ところが日本の多くの人にその自覚はない>と。⇒

2024/03/12

とよぽん

タイトルが示唆する意味に「あ、これは読まなくちゃ」と思って。予想通りの内容と、さらに自分が知らない分野?での差別や排除の実態と歴史に触れて収穫の多い読書になった。2023年最後の1冊として、大変重い問題を扱った良書だった。森 達也さんの文章と、渋井哲也さん「学校という排除空間」、福原麻希さん「インクルーシブ教育は本当に可能か」が特に強く印象に残った。シングルマザーの住居貧困問題についての葛西リサさんの分析と主張にも、なるほどと思った。私が住んでいる市でも、昨年市役所前に仕切りベンチが設置された。

2023/12/31

おいしゃん

【2024-9】社会的弱者とひと言で言っても、様々な立場があるのだなと実感させられる本。表題のベンチに代表される排除アートに頼ることなく、弱者も含めて共生する社会の実現は永遠の課題なのだろう。

2024/01/18

Mc6ρ助

『いつのまにか増殖した仕切り入りベンチについても、最初は違ったとしても、すぐに馴れてしまう。・・日本人は(あくまでも僕の私的な史観だが)、世界でいちばん集団化のリスクを内在している民族かもしれない。(p249)』あのベンチは悪意が形になったようでいただけないと思っていたのだけれど、根は途轍のなく深いものだった。「排除」の蔓延る日本、大臣よりも国会議員を辞めてほしいあの人たちとかダブルスタンダードが酷すぎるよね。

2023/12/17

marumo

タイトルの握力、つよ‼️「排除」と「差別」をキーワードに各方面の方々がさまざまな切り口で語る11の文章。アート、貧困、公共財などテーマも大変興味深い…。けども!普段からお見かけする文章のプロの方は緩急が効いていて面白いんです、雨宮処凛さんとかね、貧困の話引き込まれました。ただ、それ以外の半数以上が平板な論文みたいなので退屈で退屈で。テーマ以前に文章がつまんない。せっかく私みたいな浅はかな読者も食いつくタイトルなのにもったいないなあ〜と、余計なお世話ですが思った次第です。

2023/12/03

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