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本性 (角川文庫)

本性 (角川文庫)

本性 (角川文庫)

作家
伊岡瞬
出版社
KADOKAWA
発売日
2020-10-23
ISBN
9784041095935
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ジャンル

本性 (角川文庫) / 感想・レビュー

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イアン

★★★★★★★★★☆悪女の本性を圧倒的リーダビリティで描いたクライム・サスペンス。関わった男を虜にし、破滅させる謎の女・ミサキ。時を同じくして河川敷で発見された身元不明の女性遺体。別の焼死事件を追う刑事・安井は、その裏に15年前のある出来事との関連を見出すが…。短編集かと思うほど独立した4つのエピソードが、時系列を前後しつつある一点へ収束していく過程は見事。役場の記述があまりに前時代的すぎて「本当に取材してる?」とは思ったものの、登場人物のクズさ、もどかしさ、理不尽さで読者を惹き込む手腕は伊岡瞬の真骨頂。

2020/11/17

ナルピーチ

“サトウミサキ”って誰?どんな女性でどんな漢字で書くのか、知ってる人がいたら教えて下さい…。彼女に関わった者を全員不幸にしていく魔性の女。それとも復讐に燃える悪女?一章を読み終える度にこの“サトウミサキ”の存在が気になっていく。彼女はどんな目的を持ってターゲットに近づき天罰を下すのか。その執念がなんとも悍ましく見えた。彼女の“本性”に隠された大きな闇…果てない闇…その先にはいつか晴れ晴れたとした日が訪れる事があるのだろうか。

2023/07/31

あきら

始めは分かりやすく掴んで、中盤で?を付けてラストまで持っていく。飽きさせない展開でした。 犯人が誰かというより理由が暴かれていくところ(掘りの深さ浅さはひとまずとして)に重きがおかれているところが個人的には良かった。タイトルがしっくりくる物語でした。

2020/10/23

ma-bo

面白かった。前半は謎の女性「サトウミサキ」が章ごとの視点の人物の前に現れる。何かが起きてるのだが全体像がつかめない。後半は刑事中心の目線から話が進む。事故か事件かわからない焼死体から様々な事が繋がって行く。ページを捲る手が止まらない。最後は..続編はあるのだろうか..

2020/12/03

のり

「サトウミサキ」とは何者なのか?次々と相手の懐深く忍び込み、幸福の絶頂から社会的地位を著しく落とす稀代の悪女。美人に弱い馬鹿な男達。と思いきや狙いはそんな単純な事ではなかった。バラバラだったピースがハマりきった時の衝撃は大きい。過去の清算はそう容易くない。同情する点もあるが「サトウミサキ」は明晰であり壊れている。

2020/12/10

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