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おかえり、めだか荘

おかえり、めだか荘

おかえり、めだか荘

作家
北原里英
出版社
KADOKAWA
発売日
2023-08-30
ISBN
9784041123584
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「おかえり、めだか荘」のおすすめレビュー

元AKB48の北原里英氏が小説家デビュー。アラサー女子4人、結婚する・しない、売れるために脱ぐ・脱がないなどの葛藤を描く

『おかえり、めだか荘』(北原里英/KADOKAWA)

 著者の北原里英氏は、AKB48のメンバーだったゴリゴリの元アイドルだ。子どもの頃から物語を想像したり妄想したりすることが好きだったという彼女が描く世界は、アイドル時代と同様に、多くの人を引きずり込み、魅了することだろう。

『おかえり、めだか荘』(北原里英/KADOKAWA)は、玄関先の甕にめだかを飼っている2階建ての家、にルームシェアをするアラサー4人が、リニア開通に伴う都市開発によって、12月に家を出なければならないと伝えられてから、出て行くまでを描いた物語。確実に近づく「別れ」を意識しながらも、それでも恋愛をし、もうアラサーだからか、あるいはまだアラサーだからなのか「都市開発反対!」なんて言ってデモ行進したりしない。近づく「別れ」の日がやってくるのを、4人それぞれが静かに受け入れている……そんな女子たちの関係がむず痒い。

直接「寂しい」とは言い合わないアラサー女子の心の動き

 アラサーの女子4人の話となれば、それはもう結婚を意識した恋愛、仕事、幸せを渇望する姿をまずは想像してしまうだろう。

 そ…

2023/8/30

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おかえり、めだか荘 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ぶんこ

2代目不動産大手社長の父を持つ柚子と、その家作に住む受付嬢遙香、女優の那智、広告会社キャリアウーマンの楓と、年齢も職業も違う4人が適度な距離を保って仲良く暮らしているのですが、地味な柚子の気働きによるところが大きい。何がなんでも平等と言い出したら、うまくは行かない。柚子のお父さんとは誤解があったようですが、突然弟が現れたらショックは大きい。3人がいて本当に良かった。これを書いたのがアイドルというのも驚き。面白かったです。

2024/01/21

Karl Heintz Schneider

とあるベッドタウンの駅から徒歩2分の女性専用シェアハウス・めだか荘。受付嬢の遥香、女優の那智、キャリアウーマンの楓、事務職の柚子。全員が20代の4人は仲良く暮らしていたが、ある日突然、建物の取り壊しを告げられる。気の強い那智と楓、緩衝材的な存在の遥香と柚子。四人のバランスがとてもいい。彼女たちの間で交わされる会話がリアルで著者の実体験ではないかと思われる。全く知らずに手に取ったのだが著者の北原里英さんは元AKB48のアイドル。今年から小説を書き始め本書がデビュー作。それにしては文章も上手で読みやすかった。

2023/10/30

MINA

なんと作者はAKB48第5期生なのだという。この物語、ホッと一息つける温かみと包容力があってとても好き。正直なにか大きなことが起こる訳じゃないけれど…他人を妬んだり悪意を持って誰かを翻弄し道を外す人が存在しない、というのはほんの少し物足りなく感じてしまうもののやはり安心感もある。めだか荘にてルームシェアする、境遇も性格もバラバラな4人のアラサー女たちが各々色々あっても最終的には前を向いて凛としててるのが素敵だと思った。4人の関係性が尊い。こんな距離感の友だち欲しいなーとつい考えてしまったくらいだわ。

2024/02/04

あっこ

4人の女性が「めだか荘」でルームシェアをする事になった。受付嬢、女優、キャリアウーマン、大会社の父を持つめだか荘の持ち主。2年間の生活で程よい距離感で全員が成長。思っている事は話さないと伝わらないよね。読後感も良く、元気がもらえる物語だった。

2024/04/01

shuco

シェアハウス。 さらっとしてるけど微笑ましい感じなので読みやすかった。政弥はひどい!付き合ってたっけは無いよー。今ドキとゆうか。軽々しさは感じたけどね。血縁なんて呪いって言葉、すごい。泣きながらご飯食べたことある人は大丈夫って。忘れてたこと思い出して泣けた。

2024/03/30

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