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嘘つきなふたり

嘘つきなふたり

嘘つきなふたり

作家
武田綾乃
出版社
KADOKAWA
発売日
2022-11-11
ISBN
9784041130964
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「私が先生を殺したの」──嘘まみれの友情×青春ストーリー『噓つきなふたり』武田綾乃インタビュー

 ※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』1月号からの転載になります。

 どれほど仲が良かった友達でも、7年ぶりに会うとなれば多少の緊張や不安がつきまとう。だが、この小説に登場する長谷川琴葉が放った言葉は、そんな予想を軽々と超えてくる。  「私が先生を殺したの」。  絶句する親友・朝日光に対し、琴葉はさらに言葉を重ねる。  「一緒に逃げてくれない?」と──。

(取材・文=野本由起 写真=冨永智子)

『噓つきなふたり』は、互いに秘密を抱えるふたりの逃避行を描いた青春×友情ミステリー。光と琴葉が出会った小学生時代、7年後の京都旅行、さらに10年後の彼女たちと、3つの時を行き来しながらふたりの胸の内を明かしていく。 「このお話が生まれたきっかけは、修学旅行でした。私は京都出身なので修学旅行で京都に行ったことがなくて、ドラマやアニメで見るたびにあこがれを抱いていたんです。そこで、京都に住んでいた友人と修学旅行生が行くようなベタな観光地を回ることに。それがすごく楽しくて。大人になりきれていない子たちがもう一度修学旅行をやり直す話を書きたいと思いました」  もうひとつ、…

2022/12/7

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嘘つきなふたり / 感想・レビュー

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ひめか*

東大に行き弁護士になるという母の願い通りに生きてきた光と、わりと自由に生きている琴葉。小学校の同級生だった二人が19歳で再会し、修学旅行へ。性格や育ちが反対の女子二人による物語好き。琴葉が突然転校した理由や先生を殺したという理由が、後半で明らかになっていく。二人とも嘘つきだけど前向きなラスト。中山は人気の陰で悪事する姿に興醒めしたので、私が脅威になるという琴葉や見捨てた光の気持ちはわかる。自分の人生の全てに満足いくわけじゃないけど、正解のない問題に丸つけできるのは自分しかいない。自分らしく生きてほしいな。

2023/10/27

Ikutan

7年ぶりに出会った小学生時代の親友は驚きの言葉を放つ。「私が先生を、殺したの。一緒に逃げてくれない?」と。突然の転校で修学旅行に行けなかった彼女のために、ふたりは京都への修学旅行をやり直す。勉強漬けの日々を送ってきた光。真面目で、反発することなく、母親の言うがままに生きてきた。一方、琴葉は悪ぶりたい子。相手の懐に飛び込むのが上手い。ふたりは互いに秘密を抱えていて..。不穏な言葉から始まり、毒親の存在も気になるけれど、ストーリーは重くない。ふたりの嘘には翻弄されたなぁ。でも、彼女たちの友情に読後感は爽やか。

2023/01/02

itica

小学生以来の再会をした19歳のふたりは、京都旅行中、嘘と本音をぶつけ合う。それは心の叫びであり、ヒリヒリした痛みを伴う旅だった。けれど自分で人生を選択し、自分の足で歩くためには必要な過程であったと思う。ふたりがまた出会えてよかった。

2023/01/25

ゆみねこ

親元を離れ学生寮で暮らす朝日光は小学生時代の同級生・長谷川琴葉と偶然再会する。修学旅行前に転校した琴葉と京都へ向かうことになった2人。それぞれ互いに隠している事実を抱えたまま、そして真実が明かされる。どんな秘密が?とハラハラしたけれど、良い方向へ向かう結末で良かった。

2022/12/01

そら

前作のインパクトがありこちらも手に取ったが、光の嘘は早々に気付く。若いふたりの嘘は青春のありがちな拗らせって感じがした。でも、この世代には友達がすべて。自分をさらけ出せたり、心から信頼できる友がいるかどうかは生きる上で絶対的なことだと思う。教師、子どもへの期待過多な親、これはリアルにありそう。結局クズなのは大人たちってことでした。

2023/02/26

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