KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

月神 (角川文庫)

月神 (角川文庫)

月神 (角川文庫)

作家
葉室麟
出版社
KADOKAWA
発売日
2023-03-22
ISBN
9784041135693
amazonで購入する Kindle版を購入する

月神 (角川文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

coldsurgeon

幕末動乱期を薩長の志士たちの活躍で描くのではなく、時代に翻弄されたかのような福岡藩の志士の苦悩を描くことにより、日の目をみなかったかもしれない人物を際立たせている。月形潔という幕末から明治中期に生きた一人の官吏が、思い悩むのは、遺されれ生かされていくことの辛さを伝えたいのだろうか。正義を貫こうとすれば、それを遮る者は現れ、取り除いても、逆に遮られても、恨みは生じる。恨みを報いあって、最後に生き残った者がすなわち歴史上の正義なのかもしれない。

2023/04/07

水さん

政争に敗れれば罪人となり、かつての罪人が為政者となった維新の時代は、志の強さが生きる力ですね

2023/08/05

こけこ

幕末、維新の頃の薩摩、長州以外の話に興味を持った。激動の時代の憂国の志士の話。歴史は勝者の都合のいいように書き換えられてしまう。本当の正義って何だろう?

2023/11/16

きさらぎ

全体のメインは月形潔だが、幕末を舞台に、尊攘派志士の従兄弟、月形洗蔵を書いた月の章と、明治政府の役人として北海道で監獄建設に尽力する潔を書く神の章の二部構成を取る。 興味深く読めはするんだけど、これがこの作品の完成形なのかなぁ、という疑問はあるなぁ。神の章を書くための月の章なのだろうけど、それだけに「前号までのあらすじ」というか、前置きを延々読んでる感じになるし、神の章は神の章で潔の思考がすごく言葉に頼って理屈っぽくて、いい話なんだけど何となく窮屈で小説読んだ感興を削ぐ。ちょっと惜しい印象が残った。

2023/09/16

感想・レビューをもっと見る