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令和ブルガリアヨーグルト

令和ブルガリアヨーグルト

令和ブルガリアヨーグルト

作家
宮木あや子
出版社
KADOKAWA
発売日
2023-11-29
ISBN
9784041140468
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主人公は乳酸菌と、菌を宿したOL!? 史実に基づいた前代未聞のお仕事小説『令和ブルガリアヨーグルト』宮木あや子インタビュー

 ※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2024年1月号からの転載です。

 凄まじい小説である。ヨーグルトをテーマに小説を書こうと思ったからといって、誰が擬人化した乳酸菌(ブルガリア菌)を語り手にしようと考えるだろう。彼なのか彼女なのかわからないその菌と、菌を身体に宿す(=つまりヨーグルトを食べている)由寿という女性の視点が交互に描かれる小説『令和ブルガリアヨーグルト』。さらに作中作として、菌を擬人化したBL大河ロマン小説が随所に挟み込まれ、菌の生態と歴史を学びながらその関係性に萌え、20代OLの成長に胸を打たれるという、壮大な物語が展開されていく。

取材・文=立花もも 写真=太田太朗

「昔から、物におしゃべりさせるのが好きだったんですよ。昔、メールなどに使われる通信プロトコルを擬人化して小説を書こうとして、止められたこともあります(笑)。でも、人間にとってただの物質やシステムでしかないものが意思をもってしゃべったら、かわいくないですか。ヨーグルトを題材に小説を書くことにしたのは、明治ブルガリアヨーグルトがちょうど50周年を迎えるからですが、乳酸菌がおしゃ…

2023/12/8

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令和ブルガリアヨーグルト / 感想・レビュー

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みかん🍊

大学まで岩手の田舎から出た事のなかった由寿はヨーグルトの明和に就職したが勤務先は大阪で営業、そして東京本社に戻って配属されたのは広報と希望の部署ではなかった、逆校閲ガールで自分でも野暮ったい田舎娘と思っているがきらきらした東京のOLに混じって推しのヨーグルトの為に頑張るお仕事小説、由寿の活躍は面白く読めたが、ブルガリアヨーグルト50周年記念作品でブルガリアやヨーグルトを分かり易く説明する為とはいえ菌やファンタジー小説の挿入が返って頭に入って来ず飛ばし読みしてしまった、由寿の取材とかで良かったのでは。

2024/01/17

fwhd8325

毎日ヨーグルトを食べている私にとって、このタイトルはツボです。とても楽しみにしていたのですが、勝手に想像していた内容とは違って、少し残念でした。このブルガリアヨーグルトが発売された頃、私の周りの大人たちには不評だったように記憶しているのですが、私は、この酸味にはまってしまったようです。もつと、開発の歴史やライバルメーカーとの話など仕事小説にしてほしかったかな。

2024/04/25

Kanonlicht

株式会社明治が全面協力。大手菓子・乳業メーカーの女子新入社員の奔走を、彼女に取り付く乳酸菌を語り部にして描く。本書でも言及されているとおり、まさに『もやしもん』。オタク女子の生態などをからめた世界観は面白いんだけど、やや要素を盛り込み過ぎかな。ちょいちょい挿入されるブルガリア受難の歴史はともかく、地方と東京のギャップだったり、家族間の葛藤なども出てくるけど、総じて広く浅くという気がしないでもない。ただ、変にジメジメせず終始さわやかに読める点は評価。あ、それもまた明治とのタイアップだからかな。

2023/12/12

Ikutan

毎朝、美味しくいただいている、あのヨーグルト。その秘密を乳酸菌自らが、語ってくれる。ヨーグルトの歴史や様々な知識は中々興味深い。物語は、メーカーに就職した岩手出身の新人社員が、大阪支店量販部を経て、東京本社広報部に異動となり、都会とのギャップに驚きつつ、少しずつ成長していくという内容で、それなりに面白く読んだのですが、彼女が嵌まったというネット投稿小説は、予め皆さんの感想を読んで想像していた通り、全然入り込めず、早々から流し読み。そこが残念でした。

2024/02/06

きむこ

明治ブルガリアヨーグルト50周年記念のテレビドラマの原作らしい。ブルガリアのヨーグルトの歴史、ヨーグルトの菌のSF小説、そして明和ヨーグルトに勤務する由寿ちゃんのお話の3つが交差して、、、ブルガリアの不遇の歴史はわかったし、由寿ちゃんのオタク気質はとても楽しかったが、うーん全体的に詰め込みすぎて小説と歴史がどうにも頭に入ってこなくて困った。映像ならその辺りがすんなり入ってきて面白いのかも。私は明治ブルガリアヨーグルト0のヘビーユーザなのでありがたく読ませてもらいました。★3

2024/01/05

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