KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

宮木あや子

宮木あや子 写真=下林彩子
職業・肩書き
作家
ふりがな
みやぎ・あやこ

プロフィール

最終更新 : 2018-06-08

1976年神奈川県生まれ。2006年『花宵道中』でデビュー。『群青』『野良女』『婚外恋愛に似たもの』『帝国の女』『喉の奥なら傷ついてもばれない』など著書多数。13年『セレモニー黒真珠』で第9回酒飲み書店員大賞を受賞。

受賞歴

最終更新 : 2020-02-06

2006年
『花宵道中』第5回女による女のためのR-18文学賞 大賞・読者賞

「宮木あや子」のおすすめ記事・レビュー

主人公は乳酸菌と、菌を宿したOL!? 史実に基づいた前代未聞のお仕事小説『令和ブルガリアヨーグルト』宮木あや子インタビュー

主人公は乳酸菌と、菌を宿したOL!? 史実に基づいた前代未聞のお仕事小説『令和ブルガリアヨーグルト』宮木あや子インタビュー

 ※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2024年1月号からの転載です。

 凄まじい小説である。ヨーグルトをテーマに小説を書こうと思ったからといって、誰が擬人化した乳酸菌(ブルガリア菌)を語り手にしようと考えるだろう。彼なのか彼女なのかわからないその菌と、菌を身体に宿す(=つまりヨーグルトを食べている)由寿という女性の視点が交互に描かれる小説『令和ブルガリアヨーグルト』。さらに作中作として、菌を擬人化したBL大河ロマン小説が随所に挟み込まれ、菌の生態と歴史を学びながらその関係性に萌え、20代OLの成長に胸を打たれるという、壮大な物語が展開されていく。

取材・文=立花もも 写真=太田太朗

「昔から、物におしゃべりさせるのが好きだったんですよ。昔、メールなどに使われる通信プロトコルを擬人化して小説を書こうとして、止められたこともあります(笑)。でも、人間にとってただの物質やシステムでしかないものが意思をもってしゃべったら、かわいくないですか。ヨーグルトを題材に小説を書くことにしたのは、明治ブルガリアヨーグルトがちょうど50周年を迎えるからですが、乳酸菌がおしゃ…

全文を読む

宮木あや子、オカモトショウ(OKAMOTO’S)、古田新太…『ONE PIECE』を愛するものたちの宴【寄稿】

宮木あや子、オカモトショウ(OKAMOTO’S)、古田新太…『ONE PIECE』を愛するものたちの宴【寄稿】

 クリエーターやアーティストの間にも、『ONE PIECE』ファンは数多い。彼らが愛するキャラクターとは? 彼らを夢中にさせる『ONE PIECE』の完璧な世界観とは? 7人の作家、アーティスト、俳優、YouTuberが、創作者だからこそわかる『ONE PIECE』の魅力を、寄稿とインタビューで語り尽くす。 取材・文・構成=松井美緒

私を蝋人形にしてもらおうか ── 宮木あや子

 どうして『ONE PIECE』が好きなの? という問いに「面白いから」以外の答えがあるのだろうか。 『ONE PIECE』のメインキャラクターのほとんどは海賊王になりたい、もしくはなりたい人の仲間や協力者である。そして作中で私が一番好きな場面と台詞は、海賊王を目指すにふさわしい胆力・実力に基づいた船長と船員の、 「そげキング、あの旗撃ち抜け」 「了解!!」  これだ。思い出すだけでかっこよさに震える。しかし私には、相対的に見て決してかっこよくはないし、どう考えても海賊王を目指してないし今後も目指さないと思うが、ずっと愛し続けている人がいる。その名は「Mr.3」ことギャル…

全文を読む

アイドルに恋をした、35歳オンナの本音…『婚外恋愛に似たもの』ドラマ化に大反響!

アイドルに恋をした、35歳オンナの本音…『婚外恋愛に似たもの』ドラマ化に大反響!

 宮木あや子の小説『婚外恋愛に似たもの』がドラマ化され、2018年6月22日から配信を開始することが分った。この発表にファンからは、「マジで映像化するの? 観なきゃ!」「キャストがどんな演技を見せてくれるか楽しみ」と大きな反響が巻き起こっている。

 同作は映像配信サービス「dTV」による配信で、アイドルに恋をした“35歳オンナの本音”を浮き彫りにするヒューマンコメディーだ。

 ドラマに登場する5人の女性は、“セレブ主婦・バツイチ元ヤン・バリキャリ女経営者・落ち目のBL作家・普通の専業主婦”とバラバラ。それぞれのキャラクターを、栗山千明・江口のりこ・平井理央・富山えり子・安達祐実が演じている。栗山が主演にキャスティングされたことについて、宮木は「すごく嬉しいけど、この役引き受けちゃっていいの!? 経歴に傷がつかない!?」と目を疑ったそう。

 ドラマ化の知らせに原作ファンは喜びを隠せないようすで、「キャスト豪華すぎじゃないですか!?」「見事にタイプの違う女優を集めてきたなぁ。これは期待しよう」「私自身はアイドルヲタじゃないけど、原作が面白いから絶対観るわ…

全文を読む

耽美で官能的な世界を描いた処女小説が書籍化『ヴィオレッタの尖骨』宮木あや子

耽美で官能的な世界を描いた処女小説が書籍化『ヴィオレッタの尖骨』宮木あや子

昨年、ワーキングガールズエンタメ『校閲ガール』がドラマ化された宮木あや子さん。だが、その真髄はむしろ耽美で官能的な作品にある。その原点でもある処女小説を所収した新刊『ヴィオレッタの尖骨』がこのたび刊行された。

宮木あや子 みやぎ・あやこ●1976年、神奈川県生まれ。2006年『花宵道中』で「女による女のためのR-18文学賞」大賞&読者賞をW受賞しデビュー。14年、同作が実写映画化。著書にドラマ化された『校閲ガール』シリーズをはじめ、『白蝶花』『雨の塔』『セレモニー黒真珠』『野良女』『あまいゆびさき』など多数。  

「神様、湯気をちょうだい」――煙草を吸う少女にそう言って、くちづけをねだるもう一人の少女。女子校という楽園で暗い闇を共有する少女たちを描いた「紫陽花坂」を宮木さんが書いたのは、彼女たちと同じように女子校に通っていた16歳の頃。 「13歳で短編を書いて、15歳で小説家になろうと決めて。文藝賞に応募するために書いた初めての中編小説です。起承転結のつけ方も、読者の楽しませ方もわからない状態で書いたから、すごく拙い。だけど情熱だけは…

全文を読む

恥じらいを捨てたアラサー女子5人が繰り広げる、下ネタ全開ホンネトーク! 宮木あや子『野良女』が佐津川愛美主演で舞台化決定!

恥じらいを捨てたアラサー女子5人が繰り広げる、下ネタ全開ホンネトーク! 宮木あや子『野良女』が佐津川愛美主演で舞台化決定!

『野良女』(宮木あや子/光文社)

 ドラマも好評だった『校閲ガール』の作者・宮木あや子の小説『野良女』が、佐津川愛美主演で2017年4月5日(水)から9日(日)にかけて舞台化されることが決定した。これに対し「ドンピシャ世代としてこれは見るべきですよね!?」「いいアラサー女優揃えてくれてるしこれは期待できる」「この子たちからあの下ネタトークが炸裂すると思うと、同じアラサーとして見ないわけにはいかないよね!」とアラサー女子からの注目を集めている。

 『野良女』は彼氏いない歴2年、年上社長と同棲中、DV男にハマる女など悩めるアラサー女子“野良女”たちの赤裸々なガールズトークとともに繰り広げられる、おかしくも切ない日々を描いた連作小説。「下ネタ全開で男はドン引きすると思うけど女子の心には刺さる」「何度読んでも本当に面白い! お下劣だけど『わかるわかる!』ってつい言っちゃうんだよね」と、主人公たちと同世代の女子の心を掴んでいるようだ。

 主演を務める佐津川は、2016年5月に公開された映画「ヒメアノ~ル」で、その清純なイメージをぶち壊す過激なベッドシーンを演…

全文を読む

【ダ・ヴィンチ2016年11月号】Cover Modelは、石原さとみさん!

【ダ・ヴィンチ2016年11月号】Cover Modelは、石原さとみさん!

Cover Model 石原さとみ

『校閲ガール』ドラマ化記念対談 石原さとみ(主演)×宮木あや子(原作者)

本誌『ダ・ヴィンチ』発の『校閲ガール』が 石原さとみさん主演で 『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』としてドラマ化! ファッション誌で働くことを夢見て出版社に入った悦子が 想定外の校閲部に配属されながらも 日々仕事に奮闘する姿を描いた本作。 原作者・宮木あや子さんと、石原さんは本日初めて対面。 お互いの仕事観にも迫ります。

女優は、陰も陽も、 どちらもある仕事だと思う(石原)

悦子には「私成分」が 多めに入っています(宮木)

──悦子は、かなり歯に衣着せぬ物言いをする女の子ですね。

宮木 あまりに口が悪すぎても読者が不快になるかもしれないし、かといって、はっきり言わせなければ、スッキリしない。セリフのさじ加減は結構難しいですね。

石原 実際に声に出してみた時に、小説とは違う言い方にしなければいけないなと思う部分もあって。小説では年齢設定が20代前半ですが、ドラマでは私に近い28歳。新人ではなくなって、ある程度常識も身についてきて、そのころとは言…

全文を読む

女性目線の官能とは?「略奪愛」をテーマにした恋愛官能アンソロジー

女性目線の官能とは?「略奪愛」をテーマにした恋愛官能アンソロジー

『きみのために棘を生やすの』(窪 美澄、彩瀬まる、花房観音、宮木あや子、千早 茜/河出書房新社)

この数年で女性の書き手による、女性のための官能小説が、飛躍的に増えたのはご存じだろうか? リアルで共感できるストーリー展開に加えて、女性ならではの繊細な感情が丁寧に描かれている作品が、多く見られるようになった。装丁もおしゃれで、書店でも手に取りやすい。

今回は、女性向け官能小説初心者の方や、「もうすでに大好きです!」という読者、両方におススメしたい『きみのために棘を生やすの』(窪 美澄、彩瀬まる、花房観音、宮木あや子、千早 茜/河出書房新社)という恋愛官能短編集をご紹介したい。5人の女性作家が、「略奪愛」をテーマに書き下ろしたアンソロジーである。

女性の目線で官能はどのように表現され、いかに楽しむことができるのだろうか。

本書は、作家陣5人のうち3人(窪、彩瀬、宮木)が、日本の女性向け官能小説の盛り上がりの先陣を切ったとも言える新潮社の「女による女のためのR-18文学賞」の受賞者である。その中でも、窪 美澄による「朧月夜のスーヴェニア」は戦時中の命懸けの恋が…

全文を読む

異色デュオ・黒色すみれが彩る『花宵道中』の世界

異色デュオ・黒色すみれが彩る『花宵道中』の世界

『Cosmopolitan』(黒色すみれ)

 原作者・宮木あや子からのラブコールを受け映画『花宵道中』のエンディングテーマを手がけた、ゆか・さちによる女性デュオ「黒色すみれ」。かねてから親交が深い3人が語る秘話とは?

【宮木】いつかお近づきになりたいな、とずっと思っていたんです。それで横浜の演奏会に行ったのが最初の出会いでした。

【ゆか】 そのときはもちろん作家の方だなんてわからなかったんですけど、CDのサイン会に並んでくださった宮木さんを一目見て「すごいオーラがある人だ!」と感じましたね。エレガントでドレッシーな服装も印象的でしたけど、でもただのお洋服好きじゃない、何かをやっている人だな、って。

【さち】 私は最初「女優さんかな?」って思ってたんですよ。演奏会に来ていただいたときも、ステージから見てもいつもただならぬオーラが出ていたので(笑)。だから作家さんだと聞いて、どんな作品を書く人なんだろう?って。

【ゆか】 その後、共通の知人がたくさんいることが判明して、私たちが運営していた喫茶店で新刊イベントをやっていただいたりしましたね。

【宮木】 いつか一緒…

全文を読む

「宮木あや子」のおすすめ記事をもっと見る

「宮木あや子」のレビュー・書評をもっと見る

「宮木あや子」の本・小説

果てる 性愛小説アンソロジー (実業之日本社文庫)

果てる 性愛小説アンソロジー (実業之日本社文庫)

作家
桜木紫乃
花房観音
宮木あや子
田中兆子
斉木香津
岡部えつ
まさきとしか
出版社
実業之日本社
発売日
2014-10-03
ISBN
9784408551951
作品情報を見る
令和ブルガリアヨーグルト

令和ブルガリアヨーグルト

作家
宮木あや子
出版社
KADOKAWA
発売日
2023-11-29
ISBN
9784041140468
作品情報を見る
きみのために棘を生やすの

きみのために棘を生やすの

作家
彩瀬まる
窪美澄
千早茜
花房観音
宮木あや子
出版社
河出書房新社
発売日
2014-06-12
ISBN
9784309022963
作品情報を見る
手のひらの楽園

手のひらの楽園

作家
宮木あや子
出版社
新潮社
発売日
2019-07-18
ISBN
9784103038344
作品情報を見る
皆川博子の辺境薔薇館: Fragments of Hiroko Minagawa

皆川博子の辺境薔薇館: Fragments of Hiroko Minagawa

作家
皆川博子
綾辻行人
有栖川有栖
石井千湖
井上雅彦
伊豫田晃一
宇野亞喜良
岡田嘉夫
恩田陸
佳嶋
北原尚彦
北村薫
日下三蔵
久世光彦
倉田淳
黒田夏子
小森収
近藤史恵
今野裕一
齋藤愼爾
坂野公一
佐藤亜紀
篠田節子
篠田真由美
新保博久
須賀しのぶ
千街晶之
竹本健治
建石修志
垂野創一郎
千早茜
中川多理
西崎憲
服部まゆみ
鳩山郁子
東雅夫
深緑野分
松田青子
宮木あや子
門賀美央子
柳川貴代
山科理絵
山田正紀
山本ゆり繪
島村理麻
光森優子
小口稔
鈴木一人
小塚麻衣子
古市怜子
戸井武史
秋月透馬
河出書房新社編集部
林由紀子
出版社
河出書房新社
発売日
2018-05-24
ISBN
9784309026749
作品情報を見る
CAボーイ

CAボーイ

作家
宮木あや子
出版社
KADOKAWA
発売日
2020-08-28
ISBN
9784041097700
作品情報を見る
CAボーイ (角川文庫)

CAボーイ (角川文庫)

作家
宮木あや子
出版社
KADOKAWA
発売日
2023-08-24
ISBN
9784041137574
作品情報を見る

「宮木あや子」人気の作品ランキングをもっと見る

「宮木あや子」の関連画像・写真

「宮木あや子」の関連画像・写真をもっと見る