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ゴールデンタイムの消費期限 (角川文庫)

ゴールデンタイムの消費期限 (角川文庫)

ゴールデンタイムの消費期限 (角川文庫)

作家
斜線堂有紀
出版社
KADOKAWA
発売日
2024-01-23
ISBN
9784041143162
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ゴールデンタイムの消費期限 (角川文庫) / 感想・レビュー

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よっち

とある事件をきっかけに書けなくなった高校生小説家・綴喜文彰に届いたあるプロジェクトの招待状。極秘の国家計画に参加した彼が、同じような元・天才たちと出会う青春小説。若き天才を集めて交流を図る十一日間のプロジェクトの驚くべき内容。世間から見放された元・天才たちが受けたセッションで突きつけられる過酷な現実。借り物の才能で幸せになれるのか?天才ではない自分に果たして価値はあるのか。彼らの生々しくて複雑な想いが描かれていましたけど、葛藤と向き合うことで導き出されたそれぞれの選択と結末が印象的な物語になっていました。

2024/01/22

なみ

様々な分野の元天才たちが集められ、AIによって再び天才へと返り咲くことを目的としたプロジェクトが始まった。 元天才小説家の綴喜文彰は、AIの力を借りて、プロジェクト中に小説の完成を目指すことに。 才能がないことも、才能があることも苦しいのだと思わされました。 AIに対して肯定的な意見も否定的な意見もあり、色々なことを考えさせられます。 十日目。文彰が、天才としてではなく1人の人間として、小説の結末を選んだシーンに感動しました。

2024/02/06

MINA

なんか…皆から羨まれるような煌びやかな類の才能というものって、時に暴力のように自分を苛むものなのだな。「自分には〇〇しかない」て悪魔の言葉のように思えてきた。いつだって自分を縛ってるのは自分自身。奏子の母親、なんで奏子を児童養護施設に入れた理由気になる。何かを好きでい続けることも逃げることもしんどい渦中で、彼らが考え抜いて出した各々の答えに希望が見えて良かった。エピローグの彼が、一番ぶっ飛んで強くて驚いた。正解ってきっと星の数ほどあるだろうけど、自分が納得して心の底から笑える場所にいれたならそれが一番だ。

2024/02/11

ソラ

【読了】C ミステリィのイメージの作者だったのであらすじにもあるような清々しいぐらいまでの青春小説であったことがある意味意外。

2024/02/04

冬野

かつての天才児の才能をAIの手助けによって復活させる、レミントン・プロジェクトに参加した6人の若者たち。才能とは何なのか、自分たちはこれからどうするべきか、カテゴリーの違う〝元天才〟たちが対話の果てに見つけるもの。主人公の綴喜が終盤で下した選択は少し意外で、しかし納得感も確かにあった。高校生なんて人生が始まってもいないじゃんと思ってしまうけれど、若くしてデビューした作者さんならではの視点も活かされているのだろう。斜線堂さんの作品の中ではアクが少なく、読後感も軽やかなので入門書にも良さそう。星:4.5/5

2024/02/22

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