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二度はゆけぬ町の地図 (角川文庫)

二度はゆけぬ町の地図 (角川文庫)

二度はゆけぬ町の地図 (角川文庫)

作家
西村賢太
出版社
KADOKAWA
発売日
2010-10-23
ISBN
9784043943869
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二度はゆけぬ町の地図 (角川文庫) / 感想・レビュー

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やも

学のない貫太と、やたら難易度高い漢字使われまくりな文体が、意外とマッチしてんのよね。他力本願で、開き直りばっかで、ただの自堕落な貫太の生活が、文学的に見えてくるもんね😅ろくでなし貫太の行く末を見てやろうと思ったけれど…こりゃダメだ🤦💦貫太がマジデろくでなしすぎて、もう私の前に出てくんなよ!!って思ってしまい、32Pで読むのやめることにする。【貧窶】という言葉を覚えたことだけが収穫です。★1

2021/12/07

団塊シニア

あさましさ、情けなさ、いやらしさを描いた私小説、泥くさく人間臭い内容である。

2014/10/12

GaGa

短編4編。この作者は初読み。「腋臭風呂」には驚かされた。尿道の奥から豚骨ラーメンのスープの臭って…マジか!?なかなか笑わせてくれました。他の三作はすべて同一人物が主人公(一人称が一作あるが)「潰走」は主人公は勿論ろくでなしだが、ヒステリックな大家夫婦もどこか切れていて、人間の浅ましさをうまく表現している。他の二編も中々の力作で、近年の芥川賞受賞者では相当完成されているのではないか?ただ、この手の私小説からどうやって脱皮していくかはまるで未知数だけれども。

2012/08/17

ざるこ

北町貫多。中学を卒業し港湾人足のような日雇い仕事をしながら安アパートにひとり暮らし。後に知るのだが私小説らしい。「~である」など古めかしい文学的な装いながら、まぁなんとゲスい男だろう。酒と買淫で散財、家賃滞納、親に金をせびり、女のパンツの中に文句をつける。責められると逆ギレして更なる悪態をつく。腹立たしいのになんだろうこの楽しさ!一応反省する。自己嫌悪に陥るけど、すぐ怠けて同じ過ちを繰り返す。人間らしいとも思えたりして。「腋臭風呂」は相当笑った。下品だし自分勝手な貫多に呆れるけど私はとても楽しめました。

2019/08/05

抹茶モナカ

西村賢太の私小説は、駄目人間ぶりを露悪的に書き連ねるもの。共感を感じる部分もあるのだけれど、本短編集の北町貫多の駄目さは笑えない部分もあって、読んでいて落ち込んだ。10代の青年とは言え、74歳の老大家への横暴は洒落にならない駄目さ加減。僕自身の親が70代なので、僕の知らないところで10代のガキにこんな扱いされたていたら、と切なくなった。滑稽話にも落とし込めていないままに、グイグイ人間の業のリアルを突きつけられて、ちょっと落ち込んだ。

2018/01/29

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