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化身

化身

化身

作家
宮ノ川顕
出版社
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日
2009-10-22
ISBN
9784048739948
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化身 / 感想・レビュー

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masa

貴志祐介『黒い家』や恒川光太郎『夜市』が受賞した日本ホラー小説大賞に耀く表題作『化身』は荒唐無稽な設定ながら、最後まで読者の気持ちをザラつかせ続ける筆力に脱帽したっ!非現実的世界のホラーが『化身』だとすれば、現実世界に潜むホラーを描いた『雷魚』と『幸せという名のインコ』も秀逸で、腰から首筋にかけてゾワゾワと寒気が這い上がってくるようだ。飼っているペットが不吉な予言を語り始めたら…この物語が現実となった証拠ですよっ‼15177

2015/11/10

nyanco

人はここまで淡々と生にだけ執着できるのか。己の体がどんどんと変身しても驚くことなく受け入れてしまうのを不思議に感じた。受賞時のタイトルは『ヤゴ』だが私の脳内変換では『山椒魚(井伏 鱒二)』のイメージ。まともな神経では生きていけないのか、それとも脳が先に変化していたのだろうか…。どうにも理系頭では、そんなことないだろう…、そんなに進化しないだろう…などと考え、文章を堪能できずに読み進めてしまい、意外なラストに、え…そうなの?勝手に作ってしまったイメージとの相違だろうか。作品自体を楽しめず残念。

2009/11/14

ろけっと

表題作の化身よりはむしろ『幸せという名のインコ』がおすすめかなー。 裕福ではないが幸せな家族が買ったオカメインコの名はハッピー。 独立して始めたデザイン事務所は不景気な世の中にあって年々経営が苦しくなっていくが、ハッピーのおかげで家族は仲良く暮らせている。経済的な不安が常につきまとう生活ではあったが、ハッピーが予言めいたことを話し出した時から変化が起こりだす。不思議な能力を発揮するハッピーが最後にもたらせてくれる幸せとは..これはホラーなのかオカルトなのか(=゜-゜)

2011/05/22

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

第16回日本ホラー小説大賞大賞受賞した「化身」と「雷魚」「幸せという名のインコ」の全3話。私好みの本でした。 朱川湊人氏や恒川光太郎氏が好きな人ならこの本も好きだと思います。「化身」はどんどん進化していく過程が実に見事!彼のその後が気になります。「雷魚」はちょっと切ない話。「幸せという名のインコ」は後味の悪さ加減が癖になりそうです。また一人気になる作家さんが増えました。次回作も楽しみです♪★★★★

2010/03/24

Kau

「化身」「雷魚」「幸せという名のインコ」の3編を収める。ホラー小説なのだろうが、それ程怖さを感じなくて、不思議な物語という感じでした。😊 読み始めるとサクサク読めます。

2020/09/13

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