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銀河の死なない子供たちへ(上) (電撃コミックスNEXT)

銀河の死なない子供たちへ(上) (電撃コミックスNEXT)

銀河の死なない子供たちへ(上) (電撃コミックスNEXT)

作家
施川ユウキ
出版社
KADOKAWA
発売日
2017-09-27
ISBN
9784048933674
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「銀河の死なない子供たちへ(上) (電撃コミックスNEXT)」のおすすめレビュー

『鬱ごはん』『バーナード嬢曰(いわ)く。』作者最新巻! 永遠に終わらない“終末系”マンガ『銀河の死なない子供たちへ』

『銀河の死なない子供たちへ 上巻』(KADOKAWA)

 世界の終わりを描いた“終末系”マンガの系譜には、古くは『サバイバル』(さいとう・たかを/小学館)や『ドラゴンヘッド』(望月峯太郎/講談社)、最近でも『アイアムアヒーロー』(花沢健吾/小学館)など、数多くの人気作が名を連ねます。延々と続く日常を生きる私たちにとって、突然の天変地異、人類滅亡の危機……そんな“世界の終わり”には、どこか惹かれるものがあるのかも……?

 9月27日発売の『銀河の死なない子供たちへ 上巻』(KADOKAWA)も、そんな“終末系マンガ”のひとつ。作者は、『鬱ごはん』『バーナード嬢曰(いわ)く。』などの日常系シュールギャグで知られる施川ユウキ。

 同作の主人公は、ラップを口ずさむのが大好きで天真爛漫な姉・π(パイ)と、読書好きで聡明な弟・マッキ。

ラップのリリックを口ずさむ姉のπ(パイ)。

読書であらゆる知識を得る弟のマッキ。

ふたりが「ママ」「母さん」と呼ぶ、謎の女性。

 かつて“生きている人間”が住んでいたという、2人が暮らすこの星。現在は、ビルや遊園地などの朽ち果てた文明…

2017/10/18

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『銀河の死なない子供たちへ』上巻(施川ユウキ/電撃コミックスNEXT)

■人類は滅んでも残るもの

――『銀河の死なない子供たちへ』は作中で、宮崎賢治の詩『星めぐりの歌』から『Amazing Grace』、『ロミオとジュリエット』などの過去の芸術作品が登場します。創作において過去作品を参照することを、施川さんはどのようにお考えですか?

施 この漫画に関しては、文明の名残りみたいなものが断片的に出てきてるイメージですね。人類は滅んでも詩は残る…みたいな。あと、それらを出すことで、自ずと舞台が地球であり未来であることがわかるっていうのもあると思います。元々、引用とかカッコイイと思ってるので、割としがちですが。

第一話のラストシーンでは、新約聖書の言葉が引用される。

――これまで施川さんはご自身の作品の中で、言葉遊びや、大喜利的なことを描いてきましたね。

施 単純に言葉遊びが好きなんです。ただ、キャラクターにそういうのを言わせても、キャラクター性となかなか結び付けられなくて、最近は頻度が減りました。キャラが言ってるというより、作者が言わせてるみたいな印象になっ…

2017/11/4

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不死や永遠を日常化した時に生じる感情とは? 施川ユウキ『銀河の死なない子供たちへ』【ロングインタビュー前編】

『銀河の死なない子供たちへ』上巻(施川ユウキ/電撃コミックスNEXT)

 施川ユウキさんといえば、昨年アニメ化もされた読書あるあるコメディ漫画『バーナード嬢曰く。』や、終末的世界を舞台にした『オンノジ』『ヨルとネル』の描き手としても知られています。自身初の本格的なストーリー漫画に挑んだ『銀河の死なない子供たちへ』について、本作誕生のバックストーリーや漫画に対する考えを、前後編に分けて語ってもらいました。

インタビュー最後には「ダ・ヴィンチニュース」読者に向けた、描き下ろしイラストも掲載!

*本インタビューは、10月14日にComicWalkerに掲載されたインタビュー記事のロングバージョンです。

■サクサク読める漫画を描きたいと思った

――『銀河の死なない子供たち』を執筆した経緯を教えてください。

施川ユウキ(以下「施」) 新作を始めようと編集者と話していて、カルト宗教の中で暮らす女の子達の話とか、藤子・F・不二雄先生の『21エモン』のようなドタバタトリオによる日常SFとか、色々アイデアが出ては消えていきました。とりあえず掲載媒体の「@vitamin」…

2017/11/3

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銀河の死なない子供たちへ(上) (電撃コミックスNEXT) / 感想・レビュー

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眠る山猫屋

謎めいた母とふたりの子供、それだけの世界。永劫の世界は循環しているが、3人には“死”すらない。自殺してもハイエナに喰われても、溺れても生きかえる。ちょっと昼寝している間に苗木が巨木になってしまう様は寓話としても、生命のサイクルから外れた3人はやっぱり孤独。無邪気な少女・π(パイ)と沈思黙考の少年・マッキは、他の人間を探す旅に出るが・・・。開放的なのに閉じた時空。孤独の寂しさが津々と染み込んでくる。そして見つけ出した宇宙から来た赤ちゃん・ミラとの出会いがふたりを変えていく・・・。

2023/08/18

アナーキー靴下

上下巻読了。昔、差し迫った事情などありはしないが切実に死が怖いと言われた時、どうにも共感できなかった。本書を読み、私は永遠の生の方が怖かったのだ、と気付かされた。手塚治虫『火の鳥・宇宙編』や松本零士『銀河鉄道999』等の影響も強かったと思う。自ら死を選ぶことが是かは別として、最後の自由意志が残されているということが、どれだけ生きる実感をもたらしているだろうか。生の素晴らしさは、子孫を残すためとか、何かの糧になるためとか、そういう目的ゆえではない。生きていることそれ自体が選択的であるからこそ素晴らしいのだ。

2023/06/19

鱒子

kindle おさない子供たちπ(パイ)とマッキ。そしてママ。人類が滅亡した世界で、3人は不老不死の命を持ち、終わりのない毎日を過ごしている。そんなある日 πとマッキの前に現れたのはーー。「火の鳥 未来編」の山之辺マサトの世界観(本書にも出てきます)。深遠な話です、さすが施川さん。下巻へgo

2019/09/24

keroppi

不死の子供たちが、人類がいなくなった世界で、永遠の時間を生きていく。「火の鳥 未来編」にマサトが生きたような時間。そこに、成長する人間の子供が現れて…。可愛い絵のタッチとは裏腹に、とても残酷な世界。下巻に進もう。

2019/08/13

♪みどりpiyopiyo♪

お話の中でママが言った 「はじめに言葉ありき――宇宙が終わる最後の瞬間 そこにあるのも言葉だけなの」 ■面白かった〜 下巻まで一気に読んじゃった。『バーナード嬢曰く、』の施川ユウキさんの漫画です。■閉じられた環の中で永遠と思える時間を生きてきた二人に、環から外れたものが現れ、物語が動き出します。■感情の動きなどが真っ直ぐに伝わる絵もいいね。死なない子供に未来はあるのか。πの自問が下巻へ。(2017年)(→続

2019/06/01

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