愛しのショコラ
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宇垣美里「私にとってこのマンガは、折に触れて読む“経典”なんです」愛する一冊『窮鼠はチーズの夢を見る』の魅力を語る!
この記事は『ダ・ヴィンチ』2021年6月号特集「嗚呼、このマンガが好きすぎる」からの転載です。
人と人とはわかり合えない それでも一緒に生きていく
『窮鼠はチーズの夢を見る リブートエディション』水城せとな/小学館フラワーC α/560円(税込)自分を好きになってくれる女性と、流されるままに恋愛をしてきた大伴恭一。そんな彼の前に、「ずっと貴方ひとすじだった」と語る同性の後輩・今ヶ瀬渉が現れて……。ボロボロに傷ついても、お互いを求め合うふたり。“人と人が生きていくこと”を真摯に描いたボーイズラブストーリー。
私は、ふたりだけの世界でただイチャイチャしている恋愛マンガが苦手なんです。夢物語のようで、どうしてもそのまま受け入れることができなくて。そんな私に向けて、BL好きの友人が高校時代に勧めてくれたのがこのマンガ。私にとって見覚えのある感情、自分の延長線上にある気持ちが描かれていて、一気にのめり込みました。人間の業をしっかりと描き出す、その容赦のない筆致に惹かれます。
物語の主軸となる恭一と今ヶ瀬は、異性愛者と同性愛者です。ふたりの間には越えられない…
2021/5/6
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