宇垣美里さんの心を動かした安住紳一郎アナの言葉
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マンガを語らせたらこの人! というくらいマンガ通で知られる宇垣美里さん。週刊文春の連載をまとめた書籍『今日もマンガを読んでいる』(文藝春秋)を上梓し、その文章の熱量と密度は圧倒されるし、ずっと一人で戦い続けてきた方なんだとも感じる。宇垣さんにとって「書く」とは――?
(取材・文=立花もも) 『1122』『チ』… 宇垣美里さんが選んだ傑作マンガ集&エッセイ『今日もマンガを読んでいる』に込めた思いとは?
――2017年に、宇垣さんが『Quick Japan』に寄せるエッセイで書かれた〈災難や理不尽を全部受け止めるには人生は長すぎる。そんな時『私はマイメロだよ~☆ 難しいことはよくわかんないしイチゴ食べたいでーす』って思えば、大抵のことはどうでもよくなる〉という文章はかなり反響を呼び、今も語り継がれていますよね。
宇垣美里(以下、宇垣さん):1500字ぐらいで何か書いてくださいと言われ、つらっと書いたものが、まさかこんなにも読んでもらえるとは思わなくてびっくりしました(笑)。ただまあ……“書く”というのは、エッセイに限らず、自分の何かを曝け出…