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辰雄・朔太郎・犀星: 意中の文士たち下 (講談社文芸文庫 ふC 5 現代日本のエッセイ)

辰雄・朔太郎・犀星: 意中の文士たち下 (講談社文芸文庫 ふC 5 現代日本のエッセイ)

辰雄・朔太郎・犀星: 意中の文士たち下 (講談社文芸文庫 ふC 5 現代日本のエッセイ)

作家
福永武彦
出版社
講談社
発売日
1994-11-01
ISBN
9784061962996
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辰雄・朔太郎・犀星: 意中の文士たち下 (講談社文芸文庫 ふC 5 現代日本のエッセイ) / 感想・レビュー

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メタボン

☆☆☆★ 本当に堀辰雄を敬愛していたのだなと伝わってくる。堀辰雄の透明な抒情性は福永武彦に引き継がれていると感じる。それに対して室生犀星についてはやや表面的な論調。10年に渡る交際があった割には淡白な気がしないでもない。ただ室生犀星の肉感的な文章や、その孤高な世界には、十分な敬意を表していると感じた。

2019/11/30

KAZOO

下巻はっ福永武彦と関係の深かった堀辰雄と萩原朔太郎、室生犀星を取り上げて評論しています。特に堀達人については彼の作品論と堀辰雄が愛した外国作家の作品との関係を伝記的に書いておられます。半分以上を堀についてページを割いています。最後の室生犀星についての詩の評論は私も詩が好きなので楽しみました。

2014/09/18

堀辰雄と繋がりの深い福永武彦。下巻では、その堀辰雄と、萩原朔太郎、室生犀星について語られている。堀と福永、そして中村真一郎を含めた関係については、中村の「火の山の物語」でも取り上げられているが、そこにはやはり犀星がいる。この下巻では、福永と三人の文士たちの距離がとても近く、解説者(菅野昭正氏)の言葉を借りるなら、ある距離を置いて親愛、敬意を捧げるのではなく、すぐ身近から親近感を込めて、三人の文士たちの作品の魅力に触れていく印象が沁みわたっている。とても良い一冊だった。

2014/08/08

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