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愛でもない青春でもない旅立たない

愛でもない青春でもない旅立たない

愛でもない青春でもない旅立たない

作家
前田司郎
出版社
講談社
発売日
2005-09-16
ISBN
9784062130745
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愛でもない青春でもない旅立たない / 感想・レビュー

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たま

まさにタイトル通り、「愛でもない青春でもない旅立たない」。大学に行ったり、バイトしたり、彼女とすれ違ったり、女友達が気になったり。爽やかさはひとつもなく、全体を通してモラトリアム期間中の倦怠感や行き詰まり感、焦燥感や孤独感が漂っていて、読んでいて楽しい気持ちにはなれないけれど身に染みました。夢と現をさまよっているような文章なのに読後は現実が心にのしかかってくるようで、不思議な気持ちです。前田さんの他の作品も気になります。

2013/06/25

ひかり

人の思考をダラダラと追いかけていく感覚、誰かの決断への過程を見るのは興味深かった。怠さと鬱鬱した毎日は共感的。セックスがオシッコみたいになってきちゃったのに、それがなくなるとすごく切なかったり、喪失感があったりする。ストーリー的には、2股して、振られて、でもまだ恋人に未練があって、だけどそこは全然重要じゃないむしろどうでもよい。大事なのはどんな状態でも、好きな人と過ごした時間から抜け出すのはそう簡単じゃない。みんな寂しいのね

いちの

よく分からない世界感だったけど、どの人物の気持ちも分かるような気がする。前田司郎さんのデビュー作です。

2022/07/28

のうみそしる

著者のデビュー作だけあって、細かいニュアンスとか心の動きとか躊躇とかを詳述するあの前田っぷりがまだ控えめ。最終的に夢か現実かわからなくなっていく展開は好き。

2022/04/04

Hana.

何考えてんのかわかんない人だなこの人、って思うような人の脳みその会話がちゃんと書いてあるから面白い。知りたくないんだけど別にそれって思考も残酷な思考もたくさんあるけど、それひっくるめてタイトル通り。べつに愛でもない。あと美術館わけ分からなすぎて逆に行きたい。

2020/01/15

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