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老猿 (100周年書き下ろし)

老猿 (100周年書き下ろし)

老猿 (100周年書き下ろし)

作家
藤田宜永
出版社
講談社
発売日
2010-06-25
ISBN
9784062162708
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老猿 (100周年書き下ろし) / 感想・レビュー

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tom

図書館転がり本。60歳になって突然浮気して、妻に捨てられてしまう。流れ着いたのが軽井沢の別荘。隣に怪しげな年寄りが住んでいて、この男が高村光雲の木彫の「老猿」のそっくりさん。ということで、「老猿」とあだ名をつける。こんなところから物語が始まる。出だしは面白そう。軽井沢の冬の寒さ、美しさの描写にはちょっと心惹かれるものがある。でもまあ、そうですかあという感じで読了。最後のエピソードは、よくあるパターンで笑ってしまったのです。

2016/07/31

eipero25

熟年が主人公の物語が好みになった。年のせいです。 前半は好みのど真ん中でしたが、後半はしたたかな若い中国美女に振り回されるようになり、結局最後まで女の1人勝ちですやん。これ。 金を持った初老の男から見たら、本望なのだという夢物語ですね。  

2017/10/06

hideboo

藤田さんの本は分厚いのがおきまりになっているようで、400頁超のボリュームでした。また、今回はマフィアが登場したりで、ミステリー仕立てとなっており、十分に値打ちのある厚さでした。登場人物も最低限に抑え、非常に藤田さんらしい作品に仕上がっていると思います。

2010/08/18

キムチ27

面白さは「壁画修復師」に負けるな。

2013/02/19

kirin90495163

定年間際に離婚した元ホテルマンの中里太郎、都会を離れて父親が残した軽井沢の別荘に移り住んだ。近所に住む偏屈な老人、その雰囲気から彼を「老猿」と自分の中で呼ぶようになり、暇をもてあますかと思えた軽井沢での生活が変化していく。中国人の愛人を囲っている隣人も登場して、物語は意外な展開に進んでいく。主人公の生活描写がリアルに感じて、淡々と進んでいく物語なのに退屈しないで読めました。後半は怒涛の展開から意外な過去も分かって、最後まで面白かったです。題名に引かれて買った本だけど、当たりだった。

2019/06/29

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