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リバース

リバース

リバース

作家
湊かなえ
出版社
講談社
発売日
2015-05-20
ISBN
9784062194860
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リバース / 感想・レビュー

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starbro

7月の一冊目は湊かなえの最新作「リバース」です。今年の200冊目でもあります。読み始めて今回は、『黒』湊かなえと思ったのですが、読み終えるともう少し薄い珈琲色の湊かなえという感じで、読後感も良好です。珈琲がもっと謎に絡むと更に良かったんではないかなぁ!雰囲気の良い喫茶店で美味しい珈琲を味わいたくなりました。最近は『白』湊かなえ作品が増えていますが、やはり湊かなえは、『黒』ではないでしょうか?次回はどす黒い長編を期待しています。

2015/07/01

風眠

ほろ苦く黒い液体に蜂蜜をたらす。ぐるぐるかき混ぜ口に含むと、奥深い味が幾重にも広がる。コーヒーはまるで人の心のよう。学生時代、事故で親友を喪った深瀬和久。時が過ぎ「深瀬和久は人殺しだ」という告発文が届く。人間の内側にあるエゴ、保身、猜疑心、思いやり、優しさ、後悔。さまざまな感情が入り混じり、善悪だけでは推し量れない人間の深淵が描かれていた。ミステリだけれど希望のある終わりと思わせて、ラスト一行でひっくり返す。まさに「イヤミスの湊かなえここにあり」という容赦のなさ。著者初の主人公が男性というのも新鮮だった。

2015/12/26

遥かなる想い

2017/2Qにドラマ化されるというので、読了。 湊かなえ の作品にしては珍しく、 男性視点の青春ミステリーである。 それでも、読みながら、何が始まるのか そして 10年前 本当は何があったのかと いうザラザラとした読書感覚は健在なのだが.. この原作をどうドラマでは 味付けするのだろうか、そんな気がする展開だった。

2017/03/29

barabara

どうしちゃったの?!今までの苦手だった独特の湊節がなくなり超読みやすくなっている!おまけに話も追い詰められ系、ちょこっと陸の孤島系、久々同級生集合系など、様々な要因が集合したせいか、かなりのレベルのミステリーに仕上がっていて、こんなにも滑らかに最後まで読めた湊作品は初めてで正直その事に動揺している…!最後のスパイスもいやミスの王道を行きパーフェクト。

2015/06/11

ウッディ

学生時代に一番の親友だと思っていた広沢の事故死。その責任の一端が自分にある事を恋人の美穂子に告白した深瀬。同じく罪の意識を抱えるゼミ仲間に届いた脅迫状の犯人を捜すため、広沢の故郷を訪ね、彼の友人達と会ううちに、自分が広沢の事を何一つ知らなかった事に気付く。キーとなる蜂蜜入りのコーヒーが美味しそうでした。ドラマを観たので、結末は知っていたのに、面白くて一気に読んでしまった。ドラマよりシンプルなストーリーで、こっちの方が好き。湊流のイヤミス健在というラストも鮮やかで、面白かったです。

2017/12/11

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