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ダイエット依存症 (こころライブラリー)

ダイエット依存症 (こころライブラリー)

ダイエット依存症 (こころライブラリー)

作家
水島広子
matsu
出版社
講談社
発売日
2011-07-27
ISBN
9784062594974
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「ダイエット依存症 (こころライブラリー)」のおすすめレビュー

「痩せればすべて上手くいくのに…」ーー”ダイエット依存症”という病理

『ダイエット依存症』(水島広子/講談社)

 拒食症の一歩手前までいったことがある。食べないダイエットをするうちに食べることが怖くなり、食べ物を受けつけなくなってしまった。病的に痩せていく自分を見て危機感を抱き、家族の支えもあり徐々に回復していったのだが、いまでも常に「痩せたい」という気持ちを抱いている。

『ダイエット依存症』(水島広子/講談社)の著者は、摂食障害まではいかないものの、痩せることにとらわれることを「ダイエット依存症」と呼んでいる。

 対人関係が苦手なヒトミさん。嫌われないようにと「空気を読む」ことに一生懸命になり、「痩せさえすれば」それも乗り越えられるような気がしていた。無茶なダイエットを重ねるうちに、「痩せさえすれば、大学生活をもっと楽しめるのに」「痩せさえすればもっと流行の服が着られるのに」「痩せさえすればカッコいい彼氏ができるのに」と、現在足りないものをすべて「痩せさえすれば」に結びつけるようになった。

 ヒトミさんは治療を受けることになり、治療の中でいままでの親子関係にも焦点が当てられ、いかに母親がヒトミさんに不適切な評価を下し続…

2019/1/18

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ダイエット依存症 (こころライブラリー) / 感想・レビュー

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彩灯尋

今ダイエットをしているが、たしかに「この食事でどれだけ増えるのか」「痩せなければ」と思うことは多く、食事も楽しむというよりはいかに無駄なカロリーを取らないようにするか、というプチストレスになっているのかもしれない。ここに書かれていた「対して痩せていなくても堂々としている人や楽しそうにしている人を見て"ああいうのもありかな"と魅力を感じる」という考え方がとても大切なことのように思う。

2018/05/29

Yuyu

私も基本的に自分が嫌いで、「せめて、痩せてないと、、、」と思って生理が止まるくらいダイエットした事あります、、、。「自分が管理を任された身体」という考え方。を読んで、そういう風に考えた事無かったし、そう考えたら、ちょっと自分(の身体)が愛おしく思えました。他にもいくつか、忘れたくないなっていう考え方があったので、手元に置いておきたいかも。

2015/04/25

けんちゃん

図書館で。自分はたしかに該当する…と思いつつ読みました。うなづくところはたくさんありましたが、読んでいるうちに苦しくもなってきて…それでも途中で読むことをやめられない自分にあらためて落ち込んだり…1ヶ月近くかけて読んだわりには、しっくりこなくて残念な1冊でした。

2013/08/28

しげ

ダイエット依存の例から、心の動きを読み解いていく本。自分の心を理解するのにとても役立ちました。読んでよかったです。夢や理想を持つことは「いいこと」とされているけれど、それは現在の自分を否定する「つらいこと」でもあり、それを素直に「つらい」と感じてもいいんだ、と思えるようになりました。大学の卒業式で、ある先生が「せめて自分だけは、自分を甘やかしてください」と言われていたのですが、その言葉を思い出しました。挿絵やデザインもかわいらしくておしゃれです。

2012/11/02

今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン

ありのままの自分でいる、ということは実に安易に言われているけど、それが「他者の評価に自分をゆだねないこと」と明言するものに出会えたのはこの本が初めて。

2012/04/16

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