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地のはてから(下) (講談社文庫)

地のはてから(下) (講談社文庫)

地のはてから(下) (講談社文庫)

作家
乃南アサ
出版社
講談社
発売日
2013-03-15
ISBN
9784062774963
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地のはてから(下) (講談社文庫) / 感想・レビュー

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相田うえお

★★★★☆19065 上巻から流れを見ていくと、地の果てに行き、実の父親を海で亡くし、義理父を火事で亡くし、家族が食べていくだけでやっとの貧乏暮らし、口減らしで奉公,女中に出され、疫病にかかり、アイヌ人に恋心を抱くも無理矢理知らない先との縁談、あっという間の祝言。自分の人生を嘆く毎日。さらにこれから先がまた壮絶!う〜ん、もう、胸がいっぱいいっぱいで何も語れない程の読了感。お見事!としか言いようがない傑作だと思いました。読ませる作品だなぁ〜。●知床、もともとアイヌの呼び方はシリェトク、意味は地の果て。

2019/07/17

いつでも母さん

世界遺産・知床に人は魅せられる。地名の由来を知ってるだろうか?地の果てだ!夜逃げして未開の地に入植した家族の物語。あなたが女性なら諦めたと思いつつもまだ引き返せると思ったことは無いだろうかーそんな娘・とわの崩れる恋心と人生。それと同じく、それ以上にそこで暮らしてきたおがちゃ(母)の年月を思う苦しく切ない再読の時を得た。これは全ての女性へのオマージュだ。文中で『お国のいう事に巧い話があっても十に一つと思わないと、あとで酷い目に遭う』どこぞの誰かに聞かせたいものだ。乃南作家の渾身作です。お薦めです。

2017/07/22

naoっぴ

圧巻の読みごたえ!どんな困難にも耐えて生き抜くとわ一家の姿に感無量です。開拓民としての極貧の子供時代、さらに結婚後も困難な生活は続きやがて戦争が始まり男達はいなくなり…。それでも子供を育てるため女たちは心を殺しても生き抜いていかなければならない。この精神力と粘りは、現代の暮らしでは到底養われるようなものではありませんが、この物語の中で少しだけ学べたような気がしています。なにがあろうと明日まで生きる。ぐちゃぐちゃ考える前にまず前を向いて生きることを考える。なんて逞しい!面白かったです。

2016/01/19

荒草ミエル

とわに親近感を持った理由がわかった気がする。生きのびるという目的のために葛藤し、苦い思いを飼い慣らしながら成長する人の姿が良かった。著書の描く女性の筋の通った子気味よさが好き。それにしても、とわにはハズレ旦那だったな。夫婦の器の大きさが違いすぎて歯痒い。申し訳けど、夫亡き後の母子だけの生活にホッとしてしまった。山っ気もないし暴れないだけマシなのか・・・ でも、とわにはもっとレベル高い旦那の方が良かったよね。今度ニサッタ、ニサッタを読もう。

2020/05/21

tengen

とわは奉公先の小樽で文明を知り、知床の余りの貧しさを痛感する。戦争へ突き進む時代の流れはとわの奉公先をも巻き込み、やがて6年間にわたる奉公の末実家に戻ることへ。 三吉との再会そして別れ、周りに押し付けられた結婚、覇気のない夫、夫や兄弟の徴兵。子供の死。これでも人は生きなければならないのか。 ☆彡決っしてあの時代、とわだけが不幸だった訳ではないだろうが。現代に生きる我々はもう少し強く生きなければ。 それにしても兄嫁は良い人だ。

2015/05/10

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