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星籠の海(下) (講談社文庫)

星籠の海(下) (講談社文庫)

星籠の海(下) (講談社文庫)

作家
島田荘司
出版社
講談社
発売日
2016-03-15
ISBN
9784062933117
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星籠の海(下) (講談社文庫) / 感想・レビュー

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徒花

おもしろかった!……んだけど、ミステリーとしてのおもしろさではなく、エンターテイメント小説としてのおもしろさなので、そこはちょっと残念なところ。星籠の正体についても、読んでいると薄々その全容がわかるようになっているので、あまり驚きはない。もう少し手に汗握るような冒険があるのかと思いきや、それもなし。でもいいのだ。若い御手洗さんと石岡さんがなんだか楽しそうに事件を解き明かしていたから、それでいいのだ。映画にも期待しよう。

2016/03/21

Tetchy

御手洗が初対面の人物の性格や生活の有様を一目で看破し、次から次へと暴露していく辺りはかつてホームズのオマージュであるシリーズの原点回帰であり、御手洗の奇人ぶりが復活しているのが特に嬉しい。アメリカでは歯を抜いた後、歯医者がアイスクリームを勧めるとか、訳の解らない薀蓄を語るのが実に御手洗らしい。とにかく故郷を舞台にした作者の筆が実に意欲的で、作者自身が渾身の力を込めて書き、また愉しんでいるのが行間から滲み出ている。ドイルが築いた本格ミステリに冒険的要素を加えた正統な御手洗ミステリの復活を素直に喜びたい。

2016/09/07

mocha

さすが御大、壮大なスケールのミステリー。美しい瀬戸内海の風景を想像しながら、どっぷりと浸ることができた。ただ、本作に限らず、女性たちが性悪な人が多い気がする。それかおバカさん。ラスト、村上水軍の末裔のかっこよさ!映画ではどなたが?と思ったら、登場人物が随分ちがうようで、ちょっと残念。

2016/06/03

中原れい

久々の大作だけど運びが良くてスイスイ…と思ったら映画化も睨んでの筆だったのね~だから御大好き^^ 美しい瀬戸内海を舞台に、上を目指す若者たちの挫折と、子供の時から変わらない虎の威を借る蛆虫の卑しさ、両方を利用する蛭のいやらしさを丹念に描き、村上水軍がミタライの味方に現れるまでをせつなく歌い上げた力作。彼と彼女の事情を上下巻ともに詳しく入れたのは少しくどかったけど、楽しかったです。解説も必読。時計仕掛けの海って名言です^^

2020/02/06

nuit@積読消化中

なんだか微妙に強引な部分もなくはないんですが、御手洗シリーズはこれでいいんです!と自分を納得させつつ一気読み。分かっていながらも、諦めかけていたところに星籠が登場するシーンはウルっとしました。映画を観ているかのようなベタな展開ですがこれでいいんです!感動です!そして今回これを機により一層瀬戸内海や福山、鞆やその周辺の歴史にも興味を持ちました。いつか旅に行ってみたいです!

2016/05/04

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