月に吠えらんねえ(1) (アフタヌーンKC)
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月に吠えらんねえ(1) (アフタヌーンKC) / 感想・レビュー
ヒロミ
詩人たちが集まる□街(詩歌句街)。暮らすのは詩人の作品を具現化した人々。主人公は萩原朔太郎作品を擬人化した朔くん。北原白秋作品を擬人化した白さんにぞっこんの情緒不安定で死体マニアという強烈なキャラだ。擬人化が苦手なので読めるか心配でしたが濃厚かつ狂気漂う物語世界に引き込まれ感銘を受けました。朔は親友の犀の顔が思い出せず犀はのっぺらぼう。白はチャラいが狂っている。この作品世界は虚無的な歪みを抱えていてそれが抗えない魅力となっている。グロとBL成分が含まれているので苦手な方は注意。夢中で読了。面白かった。
2016/07/16
exsoy
退廃的で倒錯的で牧歌的で官能的で即物的で叙情的な作家たちの日常。こんな生活してたらそりゃ精神も病むわ。
2015/02/11
あーさん☆転スラ·薬屋·本好き·魔導具師ダリヤ続々アニメ最高です!!(≧▽≦)
文豪を知らないと『国語の便覧』と『銀河鉄道の夜』を混ぜてミステイアスになった感じ?(; ̄Д ̄)?に思うのは自分だけ?(; ̄Д ̄)?
2018/06/02
眠る山猫屋
僕は近代日本文学を知らない。まして詩歌の世界など、とても近づけなかった。萩原朔太郎も室生犀星も北原白秋も名前くらいしか知らない。そんな文人たちが住み暮らす□街なんて、奇人変人の集落でしかないと思っていた。謎の縊死体、すぐ死体を拾う萩原朔太郎、顔のない男・犀さん、デカダンな白さん。ミヨシくん(三好達治)が普通過ぎて安心するよ。何も知らないから勝手なイメージを排する事でしか、世界に入れないのだけれど、犀さんのモノローグで漸く朔たちの関係が見えてきた・・・途端にハート鷲掴みでした。ついていくだけでも大変だなぁ。
2017/10/17
まさむ♪ね
正直に言おう。この漫画が気になってて、先ずは原作?の『月に吠える』読みました。ここは□(シカク:詩歌句)街、詩人、歌人、俳人たちの住まう街。萩原朔太郎(もちろん主人公)、北原白秋(超モテ男)、室生犀星(朔の親友)、中原中也(あばれんぼう)、三好達治(ミヨシくん)、与謝野晶子(アッコさん)、正岡子規(飼い猫がナツメ!)、宮沢賢治(狸!)、草野心平(蛙!)。近代詩歌俳句の作品(作家ではない!)から受けた印象をキャラクター化し、さらに作家のエピソードを織り交ぜてあるってのが新鮮で、上手いなあ、惹き込まれた。
2015/04/19
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