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マイホームヒーロー(3) (ヤングマガジンコミックス)

マイホームヒーロー(3) (ヤングマガジンコミックス)

マイホームヒーロー(3) (ヤングマガジンコミックス)

作家
山川直輝
朝基まさし
出版社
講談社
発売日
2018-03-06
ISBN
9784065111079
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「マイホームヒーロー(3) (ヤングマガジンコミックス)」のおすすめレビュー

「娘よ、君の彼氏を殺しました――」愛する家族を守るために「殺人」を犯してしまった父親が辿る運命は?

『マイホームヒーロー』(山川直輝:原作、朝基まさし:漫画/講談社)

 マンガに登場するヒーロー(=主人公)は「万能感」を持って表現されることが多い。それゆえに、読者は彼らに憧れを抱き、物語上のカタルシスを得られるのだと思う。しかし、そんなヒーローがそうそういるだろうか。弱々しく、情けなく、どうがんばったって行き止まりしか見えないようなヒーローのほうがリアルだし、だからこそ感情移入できるってもんじゃないか!

『マイホームヒーロー』(山川直輝:原作、朝基まさし:漫画/講談社)に登場する主人公・鳥栖哲雄(とす・てつお)は、まさにそんな弱っちいヒーローだ。年齢は47歳。おもちゃメーカーで営業職についており、推理小説を読んだり書いたりすることが趣味という、ごく平凡なサラリーマンだ。やさしい妻である歌仙(かせん)との仲は良好なものの、一人娘の零花(れいか)からは疎ましがられている。本作はそんなオッサンを主人公に据えた物語なのだ。

 その主軸となるのは、哲雄が犯してしまった罪。それは、零花の彼氏であるヤクザの構成員・麻取延人(まとり・のぶと)を殺害したことだ。しか…

2018/3/18

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マイホームヒーロー(3) (ヤングマガジンコミックス) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

トラシショウ。

「組織」の取引の場に呼ばれ、その容易く、躊躇いなく奮われる暴力に圧倒される哲雄。逃れられぬ動画まで撮られながら、まだしもこれまで溜め込んだ知識と少ない人脈を駆使して、未だ自分を疑う恭一を、その後ろに控える組織の中核である麻取をも欺こうとする奮戦は続く。互いにそれと知らず、延人の行きつけだったバーで並んで酒を飲む事になるくだりがなかなかに心臓に悪い。偽動画等のフィクションで抗おうとする哲雄と、歩容認証等のリアルで追い詰めようとする組織との騙し合いはますます加速。出し抜けるのはどっちだ(以下コメ欄に余談)。

2018/03/07

イーダ

開き直った男の強さか。組織の中に入っても冷静に分析している哲雄と、どこまでも付いてきてくれる奥さんが、ある意味怖い。それもこれも娘を想うゆえの事だけど。それは麻取も同じなのかもしれない。子供を愛するゆえの親の狂気、次はどう転ぶのか。

2018/03/07

JACK

☆ 娘の彼氏である延人を殺した哲雄は、組織の人間から延人殺しの容疑者として調べられている。容疑を晴らすためにはどうすれば良いのか。ミステリー小説マニアの哲雄は、演劇サークル出身で肝のすわった妻、歌仙とともに偽装工作を行う。組織との頭脳戦の緊迫感が素晴らしい。過酷な暴力や残酷なシーンがあるので読む人を選ぶが、綿密に練られたストーリーに引き込まれます。

2018/03/21

本木英朗

哲雄と歌仙は大学のサークル内で会ったのが最初である。そしてその時に、田端という男とも知り合った。それから10年ほど経ってから、また歌仙(と哲雄)は田端に連絡するが……という3巻である。もう何が何だかわからずじまいだよ、俺には。とにかく読もう。それしかないってば。しかしその他にも零花・恭一・窪・麻鳥など多くの人々がいるのがねえ。……というわけで4巻に続くよ。

2020/11/16

うめ

まさに親の心子知らず。何しとんじゃーこの馬鹿娘ー、と暴れたくなる。更なる不穏と読めない展開。次が待ち遠しい。

2018/05/07

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