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罪の名前 (講談社文庫)

罪の名前 (講談社文庫)

罪の名前 (講談社文庫)

作家
木原音瀬
出版社
講談社
発売日
2020-09-15
ISBN
9784065208106
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罪の名前 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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りゅう☆

階段から突き落とされ鎖骨から下が動かなくなった青年の嘘まみれがむしろ恐怖で、溺愛する弟への歪んだ愛とすれ違いが不快だけど切なく、唯一の友人を信じたいのに違和感ありありで。嘘に飲み込まれ真実を見出せなくなる。洗脳に惑わされず本当の事を、奴らの本性に早く気付いてと願いつつページを捲る。最終話『虫食い』の気持ち悪さの甚だしいこと。日向と隼人の関係はBLチックで趣深いんだけど、悪寒と鳥肌と嫌悪感が溢れまくり。何?この気持ち悪さ…なんだけど正統派白キャラに救われる。そして徹底した黒キャラだからこそ物語の魅力が増す。

2023/03/31

007 kazu

ホラー短編4編。特段目新しさがあるわけではないが短編特有のシャープな切れ味の最初の2編がお気に入り。世にも奇妙な物語的な演出でぞっとさせられる。「罪と罰」駅の階段で恋人の兄から突き落とされた大学生。医者視点懸命にリハビリにはげむ感謝を描くが、微妙な嘘や周りの評判から徐々にその人間性に疑いを持ち始めるが、、かつての恋人が遺体で見つかり、同室の老人が突然死する。「消える」遺言状を託された弁護士はその顧客から弟への愛情を募らせる手紙を受け取り、興味本位からその弟を訪ねる。その兄弟の中で何があったのか。★3.5

2021/07/10

なっち

なんとなくの衝動買い。きはらおとせさんかと思っていたら、このはらなりせさんとお読みするそうです。『箱の中』と『美しいこと』もずっと気になっていました。4つの短編はいずれも衝撃的だったけど、文章の中に優しや・悲しみが漂っていて、嫌いじゃないむしろ好きだと思いました。

2020/09/18

えりっち

短編集でサクッと読めました。人の本性て怖いっ、、、と感じてしまう一冊でした。

2021/08/05

こゆび

短編集。罪はどこから生まれるのだろう。罪とは何なのだろう。衝動、欲望、それとも。4つの物語にため息は何度こぼれた。どうして。その答えはどこにも記されていないけれど、彼と同じように「どうしてこうなんだろうな」、そう思ったことなら私もある。他人に対しても。自分に対しても。心はどこへ行けばいいのだろう。

2021/01/02

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