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菌と鉄(1) (講談社コミックス)

菌と鉄(1) (講談社コミックス)

菌と鉄(1) (講談社コミックス)

作家
片山あやか
出版社
講談社
発売日
2021-07-09
ISBN
9784065235836
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「菌と鉄(1) (講談社コミックス)」のおすすめレビュー

「この世界は、どこかおかしい…」キノコに人類が支配された世界で、初めて女性と出会い、真実を知った主人公。ディストピア漫画『菌と鉄』

『菌と鉄』(片山あやか/講談社)

 世界はルールで成り立っている。それは物語においても同様だ。どんなにファンタスティックな世界にも独特のルールが存在し、世界の有り様が構築される。それは“秩序”とも言い換えられるかもしれない。

 でも、その秩序はいつだって正しいものなのだろうか。理不尽なルールに支配された世界で、しかし1ミリも疑問を抱くことなく生きるのは、洗脳だ。ただし、そこに生きる人たちは、それにすら気づけない。ルールを絶対的なものだと盲信し、まるで駒のように生きるだけだ。

『菌と鉄』(片山あやか/講談社)で描かれるのは、まさにそんなディストピアである。世界は「アミガサ」と呼ばれる世界政府によって支配されており、人類は完全に管理されていた。定められたエリア内で一生を過ごし、日々、訓練に明け暮れる。毎日決まった食事を摂り、無駄な会話もせず、感情さえも命令通りに変える。そう、本作の世界で生きる人類は“駒”でしかない。

 しかしながら、どんな世界にもイレギュラーは存在する。本作におけるそれは主人公のダンテ。彼は管理されることを嫌い、エリアの外に興味を持ち、食事…

2023/7/10

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<続きは本書でお楽しみください>

2023/7/30

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2023/7/29

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菌と鉄(1) (講談社コミックス) / 感想・レビュー

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さち@毎日に感謝♪

近所の本屋さんで面白い漫画がないかなーと思い購入。キノコに支配された人類の物語という設定がまず変わってて興味を惹かれました。ダークな雰囲気が好きな方にはオススメです。

2023/02/25

緋莢

〝アミガサ”という名の政府に支配され、完全なる管理社会であるはずの場所にいる異質な存在。疑問を持ち、食事に不満を抱き、殺したいほど怒れと命じられても笑ってしまう男。その名はダンテ。普通なら〝危険思想”となり、処刑されるが、その身体能力の高さゆえに、厳罰にとどまっていたダンテはある時、任務で一人の女の子と出会い…作者コメントで、<オーウェルの『1984年』を読んで衝撃を受け>とあり、その影響が出ているな~と。さらに、食物連鎖のトップにいるのが菌類という世界観をあわせています(続く

2023/01/14

しましまこ

菌に支配された人類、反乱組織エーテル。アイアンカプセルで体を硬化して戦う…人が死にすぎてリタイア。

2022/03/13

地下鉄パミュ

本屋さんで意外と推されているので読んでみました。脳菌と魔王ダンテ笑・・・こう書いても何も分からないと思うが、本編も設定の説明的な物は少なく、何も分からないので、今後の展開を見てみない事には何とも言えません。情報を抑えているのかも知れませんので、2巻以降に期待ですね。進撃っぽい絵で粗さは有るが、この漫画の雰囲気には合っている。時々細馬絵になります笑笑。細馬さんに比べたらかなり粗いけどホラー風だから問題無し。SFっぽさ、ホラーっぽさ、だがしかしバトル物になりそうな感じも・・・何にせよ2巻です。

2022/09/04

山口透析鉄

私が読んでみたのは期間限定無償提供版のBookLiveで作品の冒頭50ページほどですが、菌類が食物連鎖の最上位らしいというのと、何故か理由も定かではないのに怒りをぶつける練習をする男性だけの組織と、その外でゲリラ活動に従事している少女と偶然出会い……といった導入部で、なるほどこれは読むに値する作品だろうとアタリはつきましたね。 主人公の設定、気になりますね。 ちょっと不思議な作品世界ですので、その謎が上手い具合に展開して欲しいものですよね。期待大ですね。 (まずはまんがアプリで読んでみようと思いますね)

2022/11/21

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