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メルカトル悪人狩り (講談社ノベルス)

メルカトル悪人狩り (講談社ノベルス)

メルカトル悪人狩り (講談社ノベルス)

作家
麻耶雄嵩
出版社
講談社
発売日
2021-09-17
ISBN
9784065240564
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メルカトル悪人狩り (講談社ノベルス) / 感想・レビュー

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buchipanda3

名探偵ならぬ銘探偵メルカトルの冒険、ではなく、いつもの出来事(彼には)ともいうべき短編集を楽しめた。最後の話ではいつもらしくない感じもあるが、それはそれでいい味を出していた。「水曜日〜」は既読。後半4篇は特に銘探偵ぶりを遺憾なく発揮しており思わずポカンとなるが、この独特な感覚を楽しむために読んでいることを思い出す。「囁くもの」メルの変な行動に翻弄されるが囁かれたものには敵わない。「ナイト」パーティーではない。奇異な目眩ましというか手練な手品のよう。「天女五衰」因果な世界だ。「操作法」無謬ぶりを巧みに活用。

2021/09/26

藤月はな(灯れ松明の火)

誕生日に中学生時代から大好きなシリーズの新作を読めるなんて、なんて幸せなのだろう・・・。白眉は「水曜日と金曜日が嫌い」。『黒死館殺人事件』を彷彿とさせる世界観で繰り出される「残念ながら私は長編に向かない探偵なんだよ」発言(帯にも載っています)。作者のデビュー作を知っているだけに自虐の笑いに嚙み潰されるのですが(笑)それにしてもコロナ禍でもメルは相変わらずだが、「これはパラレルワールドなのか?」と迷ったぞ。今回の見所はうたたね中に隣にマネキンを置かれて起きてから吃驚するメルです!これだけで御飯が食べられる!

2021/09/23

雪紫

「水曜日と金曜日」は既読。目の前に鏡置け鏡なツッコミ不可避タイトル。アンタ水車館の悪夢界で何したと(関係ない)。「かく語りき」みたいに「麻耶さんだよ。やるでしょ」的なのは薄めだけどね、メルが出るだけで、その行いだけで、やばい作品になるんだーー「だって麻耶さんだし」。作家絡みの「メルカトル・ナイト」とリトル和音島というべき「メルカトル式捜査法」メルらしくて最高でした。・・・ツッコミ不可避タイトルがページを進めるごとに、引き攣った苦笑いへと変わっていく。麻耶さん世界も一部サザエさん時空に突入したようだし。

2021/09/21

のりすけ

メルカトル鮎の短編集。銘探偵なので、癖が強い。ええんか?そんな解決法で、そしてそんな事件の成り立ちで?いいんです!メルカトルだから。美袋くんが不憫で…笑った。笑うんかい!順位…プフゥ。

2022/04/11

yukaring

久しぶりのメルカトル、そして麻耶さんのサイン本をGET❗️もったいなくてしばらく飾っておいたがいよいよ読了。相変わらずタキシードとシルクハットで正装した変人探偵のメルカトルがワトソン役の推理作家、美袋君をぶんぶん振り回しながら大活躍。「私は長編には向かない探偵なのだ」の言葉通り相変わらずサクっと事件は解けるのに、なぜかいまいち読後感がよくない結末はこのシリーズの醍醐味。とにかくクセが強くて「本当に⁉️」と思うような展開も多いが、強引に繰り広げられる推理と捻りのきいた結末に中毒になる麻耶ワールド全開の1冊。

2021/10/07

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