宿でみかげと再会した静馬。宿の主人に大変なことが起きたと言う彼女についていくと、そこで目にしたのは…/隻眼の少女③
※本記事には刺激的なシーンが含まれます。ご了承のうえお読みください
<続きは本書でお楽しみください>
最終更新 : 2018-06-08
1969年、三重県生まれ。京都大学在学中の91年、『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』でデビュー。第15回本格ミステリ大賞を受賞した『さよなら神様』をはじめ著書多数。
最終更新 : 2018-06-08
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早いもので2021年も残りわずか。今年もミステリー小説界にはさまざまなニュースがあったが、中でも人気作家8名(五十嵐律人、三津田信三、潮谷験、似鳥鶏、周木律、麻耶雄嵩、東川篤哉、真下みこと)の新刊を7月から10月にかけて連続刊行した講談社のキャンペーン「さあ、どんでん返しだ。」は忘れられないトピックのひとつだ。
イラスト:石江八
ミステリーの大きな魅力である「どんでん返し」に的を絞った企画性と、参加作家8名の豪華な顔ぶれ、マンガ家・石江八が手がけたスタイリッシュなポスターなどの要素が相まって、ネット上にさまざまな話題を振りまいたことは記憶に新しい。今年はこのキャンペーンの新作を追い続けていた、というミステリーファンもいることだろう。
そこで「さあ、どんでん返しだ。」キャンペーンとして刊行された全8作を、マトリクスを用いながらあらためて紹介してみよう。どんでん返しという共通項はありながらも、8作それぞれテイストや狙いが異なっているので、「さあどん」参加作が気になっていたがまだ読んでいない、という方はぜひ参考にしてほしい。
今回作成したマトリクス…
イラスト:石江八
五十嵐律人、三津田信三、潮谷験、似鳥鶏、周木律、麻耶雄嵩、東川篤哉、真下みこと。8人の小説家による多彩なミステリー作品が連続刊行される講談社の「さあ、どんでん返しだ。」フェアでは、作家同士が互いの作品に抱いた印象や、自らの創作へのこだわりを語りあったインタビューを配信中。第6弾には、『メルカトル悪人狩り』の著者・麻耶雄嵩さんと、『居酒屋「一服亭」の四季』の東川篤哉さんが登場。「仕掛け番長」こと栗俣力也氏がMCを務めたインタビュー、その模様の一部をご紹介します。
ミステリは”解けそうで解けない”というギリギリの感覚を味わうことで快感を得ることができますから、このパターンが最も読者にとってはおもしろい作品なのではないでしょうか(麻耶)
栗俣:麻耶先生の著書の多くは、作中で提示された謎の答えが明かされず、読者はその謎が気になるあまり、考察に明け暮れてしまいます。読者のみなさんに、ぜひ麻耶先生作品の考察のポイントについて教えていただけますでしょうか。
麻耶:前提として、物語の本筋の謎に対しては解を提示しています。その上で、作中に謎を残し、…
イラスト:石江八
五十嵐律人、三津田信三、潮谷験、似鳥鶏、周木律、麻耶雄嵩、東川篤哉、真下みこと。8人の小説家による多彩なミステリー作品が連続刊行される講談社の「さあ、どんでん返しだ。」フェアでは、作家同士が互いの作品に抱いた印象や、自らの創作へのこだわりを語りあったインタビューを配信中。第5弾としてお届けするのは、『楽園のアダム』周木律さん×『メルカトル悪人狩り』麻耶雄嵩さんの対談です。「仕掛け番長」こと栗俣力也氏がMCを務めたインタビュー、その模様の一部をご紹介します。
『楽園のアダム』の世界が訪れようとも、その世界で”当たり前”の秩序が守られている限り、平和で困ることのない世界が続くと考えています(周木)
栗俣:『楽園のアダム』を読んで、本作が描く世界が現実に存在したらどうなってしまうのか、と妄想を楽しんでいました。周木先生は、この世界がもし『楽園のアダム』の世界が現実となったら、どうなってしまうと思いますか。
周木:『楽園のアダム』の世界は人工的につくられた“ユートピア”でもあり、“ディストピア”でもありますが、実は現実世界とさほど変わらな…
人気ミステリ作家8名(五十嵐律人、三津田信三、潮谷験、似鳥鶏、周木律、麻耶雄嵩、東川篤哉、真下みこと)の新作を連続刊行する講談社の「さあ、どんでん返しだ。」キャンペーン。第6弾として刊行されたのは、麻耶雄嵩さんの『メルカトル悪人狩り』(講談社)。どんな難事件もたちまち解決してしまう銘探偵・メルカトル鮎の活躍を堪能できる、シリーズ10年ぶりの短編集です。麻耶さんに創作舞台裏をうかがいました。 (取材・文=朝宮運河)
――『メルカトル悪人狩り』は、「銘探偵・メルカトル鮎」シリーズ久しぶりの短編集です。前作『メルカトルかく語りき』が出たのが2011年なので約10年ぶりです。
麻耶雄嵩さん(以下・麻耶):ここまで間を空けるつもりはなかったんですけど、結果的に10年経ってしまいました。前作『メルカトルかく語りき』を出したのが東日本大震災の年で。書き下ろしの短編を書いているときに震災が発生したので、印象に残っています。
――メルカトル鮎はデビュー作『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』以来、30年にわたって書き継いでいるシリーズ探偵です。やはり思い入れは強いで…
『貴族探偵』(麻耶雄嵩/集英社)
麻耶雄嵩の同名小説を原作としたドラマ「貴族探偵」の初回が2017年4月17日(月)に放送された。原作ファンからは「テンポ・ギャグ・キャラクター・シナリオ・謎・演出・音楽、なにもかも完璧」「ちゃんと麻耶ワールドになっててびっくりした」と称賛の声が上がっている。
麻耶の作品といえば厳密なロジックや伏線など、本格ミステリとしての謎解きの面白さが特徴。一方で破天荒な設定が多いのも人気の理由だ。『貴族探偵』も主人公はほとんど推理せず、使用人に事件の捜査を任せてしまうという、これまでの“探偵”像とは一線を画す内容となっている。
注目の第1話では、死体を投げ込むと消えてしまうという伝説がある古井戸の側で、人が倒れているのを新米探偵・高徳愛香(武井咲)が発見し物語が始まる。今回はこの事件をめぐって推理が行われるのだが、物語後半では“貴族探偵”とその使用人たちに疑いが向けられるなど2転3転する推理合戦が繰り広げられた。
緊迫した推理シーンは「まじで“推理”だけでみれるミステリードラマ! 推理小説ファンとして大好物すぎる!」と好評の…
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