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十戒

十戒

十戒

作家
夕木春央
出版社
講談社
発売日
2023-08-09
ISBN
9784065326879
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十戒 / 感想・レビュー

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W-G

数日前に読み終わっていたが、パラパラと気になる箇所を再確認してからのレビュー。地の文でアンフェアなのではないかと思っていたところも、見返してみると絶妙にかわしている。『方舟』の二匹目のどじょうを狙っただけのようで、実は趣向を変えており、二度読必至本に仕上げているというのはなんとなくわかったけれども、QRコードのネタバレ解説に書かれていることには気づかなかった。それを理解した後では、さらにまた作品への印象が変わる。本当に芸が細かい作家さんで感心してしまう。第三弾もあるのか?

2023/08/30

starbro

夕木 春央、3作目です。シリーズ2作目、「方舟」は山、本書は孤島と対照的ですが、個人的には本書の方が面白かったです。但し、途中で犯人が判ったのと、今回も動機が弱い気がします。「方舟」⇒「十戒」と来たら、次は「聖蹟」辺りでしょうか❓ https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000379627

2023/09/26

パトラッシュ

『方舟』で強烈なインパクトを与えた著者だけに、期待と不安に満ちて読んだ。前作を上回る衝撃がもたらされるか、逆に滑ってしまうのではと。犯人探しが禁止された状況下でのサスペンスは申し分ないが、最初の1人を殺して爆弾の起動装置を奪ったのなら、さらに2人も殺した上に「十戒」を強要する必然性が薄いのだ。もっと異常なドラマをとの期待に応えようと、考えすぎてしまったのか。しかし何よりの驚愕は、最終頁のセリフが『方舟』と同じだったこと。つまり彼女はあの人だったとは、物語全体よりも強烈な「なぜ」に呆然とするのは保証できる。

2023/09/05

青乃108号

十戒と言われる犯人からの「~すべからず」という戒めに、登場人物同様に読んでる俺もかなり強いストレスを感じながらの読書となり、辛かった。解決編を読んでも、それってアンフェアじゃないか、とまたまたストレスを感じた。2度読みすればそのあたりは巧妙にかわして書いてあるらしいが、初読で満足出来ない物語は俺は好きではない。「方舟」は絶賛したけれど今回のこの作品には大いに不満が残った。仕込まれたネタが凄いらしいが俺にとってはどうでも良い問題だ。

2023/10/10

bunmei

『方舟』は、廃墟の地下研究施設での密室サバイバルだったが、本作は無人島で起こる連続殺人事件を描いたミステリー。そこに、島で発見された爆薬の爆破予告も絡んで、よりサスペンス要素を盛り上げている。本作もミスリードから、ラスト50ページの二転三転する先の読めない展開に読者を呑み込み、サプライズな真相が解き明かされていく。但し、犯人の動機が弱く、消化不良だったのは否めなかった。島を訪れた9人の内、3人が殺され、互いに疑心暗鬼になる中で、1人の女性が、鋭い推理で犯人を解き明かし始めるのだが、真相は意外な方向に…。

2023/09/03

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