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小説版 ゴジラ-1.0 (集英社オレンジ文庫)

小説版 ゴジラ-1.0 (集英社オレンジ文庫)

小説版 ゴジラ-1.0 (集英社オレンジ文庫)

作家
山崎貴
出版社
集英社
発売日
2023-11-08
ISBN
9784086805254
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「小説版 ゴジラ-1.0 (集英社オレンジ文庫)」のおすすめレビュー

『ゴジラ-1.0』と『シン・ゴジラ』の違いは?ゴジラが“恐怖の象徴”になるまでを描く新作は、水爆実験前の物語

『小説版 ゴジラ-1.0』(山崎貴/集英社)

 1954年に第1作が世に放たれた『ゴジラ』、その70周年記念作品となる『ゴジラ-1.0』が11月3日より劇場公開(この公開日は第1作と同じ)。監督・脚本・VFXを『永遠の0』や『海賊と呼ばれた男』の山崎貴が手掛け、終戦間際の1945年から1950年代を舞台に、新たなる物語を生み出した。

 ハリウッド映画化もされ、長い歴史を誇る「ゴジラ」シリーズだが、近年でゴジラ映画といえば真っ先に思い出すのはやはり「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズの庵野秀明総監督と樋口真嗣監督による2016年の映画『シン・ゴジラ』であろう。現代日本を舞台に、米国との関係や諸々の社会情勢を盛り込みつつ“核”の恐怖を描いた同作は、興行収入82億円超の大ヒットを記録した。

 対して『ゴジラ-1.0』は、ゴジラがいかにして“恐怖の象徴”となったのか――原点のさらに“前”を描くエピソードゼロ(いや、マイナスか)の要素もはらみつつ、「戦争」というテーマを掘り下げている。

 そもそもゴジラは、1946年に始まったビキニ環礁における一連の水爆実験に着想を…

2024/1/24

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『ゴジラ-1.0』が、公開3日間で興行収入10億円を超える大ヒットスタートを切っている。本作の監督・脚本・VFXを務めた山崎貴監督はダ・ヴィンチWebの単独インタビュー「『シン・ゴジラ』のあとに『ゴジラ』の監督をやるのは、大変なプレッシャー」だと語っていた。  本記事では山崎監督のロングインタビュー後編をお届けする。神木隆之介さん演じる主人公・敷島の人物造形や、「戦争」をエンターテインメント映画で扱う上での想いを聞いた。 (前後編の後編)

(取材・文=前田久(前Q)、撮影=金澤正平)

『ゴジラ-1.0』がヒューマン・ドラマになった理由 ――前半は「ゴジラ」という存在について色々伺ってきましたが、ここからは登場人物についてお話を伺います。ゴジラに立ち向かう存在も、様々な象徴性を感じさせますよね。 山崎:もっと爪に火をともすような、知恵だけしか武器がない状態で戦わせたかったんですけどね。さすがにそういうわけにもいかず。史実に則って使えるものが半分、前々から自作に出してみたかったものが半分で、ゴジラと戦えるものを出してみました。特に後半に出てくるとある…

2023/11/27

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『ゴジラ-1.0』デザインは核兵器のメタファー。山崎貴監督が『シン・ゴジラ』のプレッシャーに立ち向かい“昭和のゴジラ”を描いた理由を語る【山崎貴インタビュー】

©2023 TOHO CO., LTD.

『シン・ゴジラ』以来7年ぶりとなるゴジラシリーズの新作映画『ゴジラ-1.0』が公開中だ。本作の監督・脚本を務めるのは「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズ、「STAND BY ME ドラえもん」『永遠の0』などを手がけた山崎貴さん。終戦直後の日本を舞台に、戦争を生き延びた人々がゴジラに立ち向かう姿が描かれている。また、山崎監督自らが執筆したノベライズ『小説版 ゴジラ-1.0』(集英社オレンジ文庫)も11月8日に発売された。  本記事では山崎監督の単独取材を実施。1万字に及んだロングインタビューを2回に分けてお届けする。前編は『シン・ゴジラ』のプレッシャーや、本作の舞台が「昭和」となった理由、ゴジラのデザインについてじっくりと話を聞いた。

(前後編の前編)

(取材・文=前田久(前Q)、撮影=金澤正平)

ゴジラシリーズのプレッシャー ――「『シン・ゴジラ』のあとに『ゴジラ』の監督をやるのは、大変なプレッシャー」という趣旨のコメントを繰り返しされていますね。 山崎貴(以下、山崎):あはは。本当に、観たあとは「このあ…

2023/11/25

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小説版 ゴジラ-1.0 (集英社オレンジ文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

鉄之助

監督自らノベライズしただけに、映像が浮きだってくるような小説だった。ゴジラのシーンも印象的だが、戦争と人間のドラマが感慨深い。結局、人間が一番罪が深い…一気読みの快作だった。

2023/12/25

Bugsy Malone

映画との違いはほとんど無く、1シーン1シーンが事細かに蘇って来ます。映画で気になった典子さんのシーンもほぼ映像通りで、もう少し説明が欲しかった気もします。でもあの迫力と感動を脳内上映出来るのは嬉しいことかな。

2023/11/10

keroppi

映画を思い出しつつ、読んだ。あの興奮が蘇ってくる。小説化というより、シナリオのような小説。それぞれの登場人物の心情が綴られていく。映画では、その心の揺れを役者たちの演技で見せていたのだ。文字と映像の表現の違いを見る上でも面白かった。そして、何より小説にしても楽しめるほど、この映画はドラマとして優れているということが言えるだろう。

2023/11/24

がらくたどん

息子がお正月の帰宅時に映画パンフと共に置いて行った本。もちろん母も観ました「ゴジラ-1.0」♪ということで読んでみた。映像作品先行でそのノベライズを読むのは初めてに近いかも。物語というより脚注解説併用脚本という感じだが分かりやすい文章で映像作品の文学作品「原作」を読むのとは違った面白さがある。お目当ては映画で全工程が理解しきれなかった戦後の貧弱民間物資による「海神作戦」のデモ実験と実証現場の再確認。先日、定時制高校を舞台にした「あり合わせ素材で凄い実験」に挑む物語を読んだばかりなのでメッチャ面白かった♪

2024/01/10

はるを

🌟🌟🌟🌟☆。映画鑑賞後読了。ブックカバーも買って脳内再生して映画を追体験出来て楽しかった。監督が書いているならもっと緻密に書きそうな内容を、ライトノベル風タッチで190ページ弱に収めて誰にでも読み易く且つストーリー全体の重厚感も失わせず書ききっている点は評価したい。「観てから読んで」も良し。「読んでから観て」も良し。もしくは「観てから読んで更に観る『追いゴジラ』」も良いと思う。ブックカバーや栞等のグッズを購入してゴジラ色に染まり是非、今だけの『ゴジラ祭』を開催して欲しい。オススメです。

2023/12/07

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